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三福ホールディングスが「イノベーション賞」受賞 評価された取り組みのひとつは「社長の分身AI」

三福ホールディングスが「イノベーション賞」受賞 評価された取り組みのひとつは「社長の分身AI」 DX・テクノロジー

株式会社三福ホールディングスが、週刊愛媛経済レポートの主催する「第17回 週刊愛媛経済レポート賞」で「イノベーション賞」を受賞した。同社は愛媛県松山市に本社を置き、代表取締役社長は中矢孝則氏。2026年10月28日(水)には授賞式が開かれ、愛媛経済レポートの山内氏から記念の盾が手渡された。

多角化する事業の中で進めてきたAI導入

三福グループは、不動産事業を中心にフィットネス、温浴施設、飲食事業など幅広い分野で事業を展開している。事業の多角化と組織の拡大が進むなかで、同グループはグループ全体の生産性向上と意思決定の迅速化を重要なテーマに据えてきた。その実現に向けて、AI技術の導入にも積極的に取り組んできた。

2025年4月には「AI事業部」を新設した。AIの活用範囲は社内業務にとどまらず、顧客へのサービス提供の場面にも広げている。現在は次のような領域で取り組みを進めている。

  • 社内向けAIアシスタントの導入
  • グループ各社のホームページへのAIチャットボットの展開
  • AIによる電話対応
  • 採用業務への活用検討

同社が目指すのは、単なる業務の自動化や省力化ではない。AIが担える業務はAIに任せ、社員がより創造的で人にしかできない仕事に集中できる環境を整えることを掲げている。あわせて、経営者の考えや組織が培ってきたノウハウを次世代へ継承し、グループ全体の成長につなげることも狙いとしている。

評価された取り組みのひとつ「たかちゃんAI」

今回特に評価された取り組みのひとつが、社内向けAIアシスタント「たかちゃんAI」だ。中矢社長の経営哲学や判断基準、営業ノウハウ、顧客対応に対する考え方などを学習した、いわば「社長の分身AI」である。社員は業務上の判断に迷ったときや、部下の育成、仕事の優先順位、人間関係などで悩んだときに、チャット形式でいつでも相談できる。

導入の背景には、組織が大きくなるにつれて社長と社員が直接対話する機会が限られてくるという事情がある。同社は社長の考え方や価値観をAIによって共有し、社員一人ひとりが自律的に判断・行動できる組織づくりを進めている。月間のやり取りは約500回に上り、現場スタッフから新入社員、管理職まで、幅広い社員に活用されているという。

中矢社長「AIは会社全体を成長させるパートナー」

中矢社長は受賞について、「栄誉あるイノベーション賞をいただき、大変光栄に思っております」とコメントした。同氏は、AIを単なる業務効率化のためのツールではなく、社員一人ひとりの可能性を広げ、会社全体を成長させるための大切なパートナーと位置づけている。また、AIにできることはAIに任せ、人にしかできない仕事により多くの時間と情熱を注ぐ環境をつくることが、これからの企業経営には必要だとの考えを示した。

同社は、AIの活用は大企業やIT企業だけのものではないとの立場をとる。地域に根ざした多様な事業を展開する企業だからこそ、現場の課題に寄り添ったAI活用ができると考えている。今回の受賞をひとつの節目として、新しい技術を柔軟に取り入れながら、グループ全体でAI活用を加速させ、組織改革とサービス品質の向上を目指す方針だ。社員の働きやすさとお客様へのサービス向上を両立する新しい企業経営のあり方を追求し、地域の人々により良いサービスと新たな価値を提供していくとしている。

出典:三福グループ

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