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手書きなら30〜50時間かかる引き継ぎ書を、PCのフォルダから生成 andqが実績やスキルも掘り起こす「BATON Personal」

手書きなら30〜50時間かかる引き継ぎ書を、PCのフォルダから生成 andqが実績やスキルも掘り起こす「BATON Personal」 DX・テクノロジー

株式会社andqは、個人向けサービス『BATON Personal』をリリースする。個人のPCに残っている日々の業務ファイルやメールをもとに、「自分の仕事の全体像・実績・職務経歴書に足せるスキル・自分のAIに渡せるデータ」を自動で生成するサービスだ。退職時の引き継ぎ書づくりと、本人のキャリアの棚卸しを同時に進められるように設計されている。

「責任を果たして後ろから撃たれないための『盾』と、自分の人生を次に進めるための『剣』。どちらかを諦めるのではなく、両方を15秒で手に入れるのがBATON Personalです。」
「責任を果たして後ろから撃たれないための『盾』と、自分の人生を次に進めるための『剣』。どちらかを諦めるのではなく、両方を15秒で手に入れるのがBATON Personalです。」

「綺麗に辞めたい」を阻む、引き継ぎ作業の重さ

厚生労働省の調査によると、日本の年間離職者数は約705万人にのぼる。近年は「退職を切り出しにくい」「引き継ぎ期間中の気まずさや負担に耐えられない」といった理由から、退職代行サービスを利用するケースも急増している。

同社によれば、退職時の引き継ぎが丁寧に行われれば、残る上司や同僚は翌日から困らずに済み、辞める本人も後ろめたさを感じずに次のキャリアへ踏み出せるため、本来は双方にとってハッピーなはずだという。また、人手不足のなかで業務のAI化・エージェント化を進めるうえでも、まず「その人が日々どんな判断で何をしていたか」を棚卸しすることが欠かせないとしている。

それでも引き継ぎが大きな壁になるのは、過去数か月〜数年分のファイルやメールを振り返り、引き継ぎ書を一から手書きする作業に30〜50時間もかかるという構造的な面倒さがあるためだ。辞める本人は、何から書けばいいか分からず気が重いうえ、在籍中の実績も整理できていない。残される上司や職場は、退職代行や急な退職・休職によって本人に質問できず、残されたPCのブラックボックスを解読するだけで数日が潰れてしまう。

こうした課題に対し、『BATON』は退職代行を頼む前や退職を切り出す前に、フォルダを選ぶだけで二つの成果物を同時に得られる仕組みとして開発された。一つは過去の自分を守る「盾」としての引き継ぎ台帳で、客観的な出典番号つきの台帳によって「言った・聞いてない」のトラブルをゼロにし、退職後や有休中に会社から連絡が来ないようにすることを狙う。もう一つは未来の自分を切り拓く「剣」で、PCだけが見ていた過去の実績・案件数・判断基準を可視化し、職務経歴書に書ける客観的なファクトや、次のAIに渡せる資産として手元に残す。

本人の記憶ではなく「仕事の跡」から再構成

従来のツールとの違い

従来のナレッジ共有SaaSや引き継ぎテンプレートは、日頃から手順書を入力しておくか、退職する本人が質問に答えて手書きすることが前提だった。『BATON』は本人の手入力や説明を出発点にせず、PCやクラウドにすでに残っている書類・メール・チャット書き出しといった実際の仕事の跡から、決定論的ルールとAIで業務の全体像を組み立て直す。求人サイトなどの一般的な職務経歴書作成AIが、本人が記憶していることだけを手入力する仕組みであるのに対し、『BATON Personal』は実際の業務フォルダから案件履歴・判断ルール・定量ファクトを出典(証拠ID)付きで掘り起こす点も特徴だ。

一方で、従業員の監視・行動調査・懲戒目的での利用は規約で明確に禁止している。本人確認書類・人事評価・給与明細・口座情報・マイナンバー等の機微書類は、外部へ送信される前にブラウザ内で自動判定され、除外される設計となっている。

インストール不要、4ステップで完結(特許出願中)

専用ソフトのインストールは不要で、Windows / MacのChromeまたはEdgeブラウザから対象フォルダを選ぶだけで動作する。最初のステップでは、決済前にブラウザ内で対象フォルダを高速走査し、整理対象となる書類・メールの件数(直近90日分および過去3年分)、自動除外される機微書類の件数、パスワード保護等で判読できない件数を無料で確認できる。実測では約1,150ファイル・1.4GBを約11秒、86,775件・16.7GBを約28秒で走査したという。この段階では外部サーバーへデータは一切送信されない。

続くステップでは、機微書類を除いた本文の抜粋のみを解析して引き継ぎシートを生成する。すべての項目に元資料への出典番号が紐づき、根拠のない参照は機械的に棄却されたうえで、複数AIモデルによる事実・引用監査を経て仕上げられる。個人向けの『BATON Personal』では、決済前にAIによる作成まで無料で実行でき、シート冒頭の「1. この人の仕事」「2. 仕事の地図・業務ボリューム一覧」と、後半各章の件数・構成プレビューを確かめてから購入を判断できる(未購入の段階では後半2b〜7章の本文はロックされ、件数と構造のみが表示される)。購入後はZIP形式で次のようなファイル一式を受け取れる。

  • 引き継ぎシート(HTML・印刷可):業務の全体像、仕事の地図(ボリューム一覧)、相手・権限・窓口一覧、最初の1週間の動き、進行中案件、判断ルール、未完・要注意リスト、繰り返しの仕事、今回わからなかったこと(判読不可一覧)、処理の記録
  • AIにそのまま渡せる構造化データ&AI設定文(JSON / Markdown):後任が使う「引き継ぎAI」の知識データとしても、本人が使う「自分専用AI」の初期データとしても投入可能。個人向けにはClaudeデスクトップから直接呼び出せるMCPキットも同梱
  • 個人向け専用の、自分の仕事の棚卸し&職務経歴書スキル・ジョブカード下書き:業務領域・実績・6軸の動きの型を構造化し、職務経歴書や厚生労働省様式のジョブカードに転記できる形で出力

最後のステップとして、いつ・どの範囲を読み、何を送らなかったかという「処理の記録」を暗号学的指紋(SHA-256)として公開帳簿に時刻固定する。この仕組みには、同社が独自開発した記録封緘・電子透かし基盤『TAPP(TAPPLOG)』が採用されている。

料金は1名・1回完結、法人向けや業務承継の現場にも

料金体系は1名・1回完結で、月額サブスクリプションはない。支払い前の件数チェックは無料(外部送信なし)で、『BATON Personal』は作成・冒頭プレビューまで無料。全項目の表示とZIPダウンロード時のみ、基本料金3,980円+AI処理費(目安500〜1,500円程度・税別・購入前に画面表示)がかかる。過去3年分のメール・古い書類の抜粋対応(旧パワーパッケージ相当)を含むフルセットで、引き継ぎシート、自分の仕事の棚卸し、職務経歴書に足せるスキル、ジョブカード下書き、AI用データ一式、処理の記録がすべて同梱される。

利用場面としては、退職時のほか、産休・育休・介護休業前に業務の全体像と月次ルーティンを後任へ引き継ぐ用途も挙げられている。法人向けの『BATON』を使えば、診断書提出による急な休職で本人への業務連絡が控えられている場面や、引継書が作成されないまま退社した場合でも、会社側(管理職・人事・総務)が残されたPCのフォルダから本人に聞かずに業務の全体像を可視化できる。また、PCの初期化やMicrosoft 365 / Google Workspaceアカウント停止の前に、業務構造とAI移行用データ(JSON/MD)を定額で抽出・保全する情シス・IT保守の「業務アーカイブ標準手順」として導入することもできる。さらに、経理代行や派遣スタッフが前任者不在の現場に入る際の過去Excel・メール解読コストの削減や、小規模M&A・事業承継において売り手企業のキーマンに属人化した業務を可視化する業務デューデリジェンス(DD)・PMI支援にも活用されているという。法人向け『BATON』専用の出力としては、後任の業務を「AIができる/下書き+承認/人が持つ」の三択で仕分けた一覧や、採用に使える求人票の下書きも用意される。あわせて同社は、パートナー制度と、パートナー企業が自社のブランドとしてそのまま提供できるOEM制度も用意している。

出典:株式会社andq

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