
4,176人の回答を「加入後の評価」から分析
生命保険の口コミ・情報サイト「保険の決め手」を運営する株式会社Open Insuranceは、2026年10月、生命保険加入者4,176人の回答データを用いて、加入後の評価に注目したクロス分析を実施しました。元のアンケートは2024年12月10日から2024年12月27日にかけて、日本国内で生命保険に加入している人を対象に行われたものです。
これまでの集計は「何社を比較したか」「加入までの期間」「利用した情報源」など、加入時の行動が中心でした。今回は「加入手続きのスムーズさ」「説明のわかりやすさ」「保障内容」「保険料」「おすすめ度」の5つの評価項目を、比較した保険会社数、面談回数、検討期間、情報入手媒体などと回答者単位で掛け合わせています。低評価は、5段階評価のうち1点または2点を付けた回答と定義されています。なお同社は、この分析は回答傾向の違いを示すもので、特定の比較方法や情報収集方法が加入後の評価を直接左右するという因果関係を示すものではないとしています。また、回答者4,176人の傾向であり、日本国内の生命保険加入者全体の傾向を必ずしも示すものではないとしています。

低評価率は「保険料」が首位、おすすめ度との結びつきは「保障内容」が最も高い
5つの評価項目について、1~2点を付けた回答者の割合は次のとおりです。
- 保険料:4.3%(179人)
- 説明のわかりやすさ:2.8%(119人)
- 保障内容:2.8%(115人)
- おすすめ度:2.5%(106人)
- 加入手続きのスムーズさ:2.3%(98人)
最も低評価の割合が高かったのは「保険料」でした。同社は、生命保険が継続的に保険料を支払う商品であることから、加入後に負担感や割高感を持つ回答者が一定数いることが分かるとしています。一方で、単純に「保険料への不満が最も大きい」とは言い切れない結果も出ています。各項目で1~2点を付けた人のうち、おすすめ度も1~2点とした割合は、保障内容が67.0%、説明のわかりやすさが58.0%、加入手続きのスムーズさが55.1%、保険料が48.0%でした。保障内容を低く評価した115人のうち77人が、おすすめ度でも低い評価を付けています。
同社はこの結果から、生命保険の評価では保険料だけでなく、「自分が必要としている保障を受けられると感じているか」という保障内容への納得感も重要なポイントになっていることがうかがえるとしています。

比較社数・面談回数・情報源・検討期間による違い
他社比較なしでは3.3%、3社以上比較では0.8%
加入前に比較した保険会社数とおすすめ度の関係を見ると、他社と比較しなかった2,163人では、おすすめ度を1~2点とした割合が3.3%でした。これに対し、3社以上を比較した370人では0.8%です。1社では2.2%、2社では1.5%となっています。対象を1~3点まで広げると、比較なしが40.1%、1社が35.0%、2社が30.7%、3社以上が27.8%で、比較なし層と3社以上比較層の間には12.3ポイントの差がありました。
個別の項目でも同じような傾向が見られます。保険料を1~2点とした割合は比較なしが5.1%、1社が3.8%、2社が3.3%、3社以上が2.7%です。説明のわかりやすさでは比較なしが3.6%、1社が2.9%、2社が1.5%、3社以上が0.3%でした。ただし同社は、比較すること自体が満足度を高めるという因果関係を示すものではなく、商品選びへの関心度や情報収集量など、ほかの要因が影響している可能性があるとしています。
面談5回以上では保険料の低評価が9.1%
加入を決めるまでの面談回数別に、保険料を1~2点とした割合を見ると、1回が3.8%、2回が4.8%、3回が3.7%、4回が2.4%、5回以上が9.1%でした。5回以上の層は1回の層の約2.4倍で、保障内容の低評価も6.8%、説明のわかりやすさの低評価も5.3%となっています。同社は、面談回数が多いこと自体が低評価につながっているとは限らないとしています。希望に合う商品が見つかりにくかった人や、保険選びに時間を要した人などが、複数回の面談を行っている可能性も考えられるといいます。
情報源・検討期間でも分布に差
情報源として「生命保険会社の営業職員」を利用した人と利用していない人を比べると、保険料の低評価は5.5%と3.3%、説明の低評価は3.8%と2.1%、おすすめ度の低評価は3.0%と2.2%でした。おすすめ度の低評価は、「保険代理店」を利用した人では1.3%(利用していない人は2.9%)、「インターネット検索」を利用した人では1.6%(同2.7%)です。同社は、利用者の年齢や家族構成、加入した商品、比較行動などが異なる可能性があるため、特定の情報収集方法の優劣を示す結果ではないとしています。なお、情報入手媒体は複数回答形式で、各項目を選択した人と選択していない人に分けて集計しています。
検討開始から加入までの期間別に、おすすめ度を低く評価した割合を見ると、1か月以内が2.6%、3か月以内が2.0%、6か月以内が3.0%、6か月以上が4.6%でした。同社は、長期間検討する人の中には条件に合う商品を見つけにくい人や、選択肢の間で判断に迷う人などが含まれている可能性もあり、検討期間だけを要因として判断することはできないとしています。

同社が示した保険選びの視点
同社は今回の結果を踏まえ、生命保険を選ぶ際には保険料だけで判断せず、保障内容や説明のわかりやすさを確認したうえで、複数の選択肢を比較しながら検討することが重要と考えられるとしています。そのため、保険会社や保険代理店からの情報に加えて、実際の加入者の口コミや評価を確認できるレビューサイトも活用し、複数の情報源から情報を集めることが大切だとしています。「保険の決め手」では、加入者の口コミやアンケートデータをもとに、「実際に加入した人は何を比較したのか」「何を決め手に選んだのか」「加入後にどのような点を評価しているのか」といった情報を発信しています。