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県立高校生が運営する株式会社が初の株主総会 寄付金で経常黒字の第1期を報告、第2期の高校生CEOらも決定

県立高校生が運営する株式会社が初の株主総会 寄付金で経常黒字の第1期を報告、第2期の高校生CEOらも決定 スタートアップ

岡山県立高梁城南高等学校の生徒が設立し、運営している「JONANホールディングス株式会社」(本社:岡山県高梁市)が、2026年10月21日(水)に同校で第1期定時株主総会を開きました。総会では、第2期の経営を担う高校生の執行役員(CEO・COO・CCO)も選ばれました。高校生が設立した会社が株主総会を開くのは、全国でも珍しい取り組みです。

県立高校生が運営する株式会社が初の株主総会 寄付金で経常黒字の第1期を報告、第2期の高校生CEOらも決定

高校生が自ら決算と事業を報告

同社は、高梁城南高校にある3つの学科の学びを活かし、地域の課題解決とビジネスに取り組む会社です。2025年9月の設立から約1年が経ち、第1期(2025年9月〜2026年7月)の活動を株主、学校関係者、地域の人々に報告する場として総会を開きました。高校生が事業報告と決算報告を行ったあと、議案を審議しました。会場には、参加者と生徒が交流する時間も設けられました。

本業は赤字、寄付金で経常黒字に

第1期の決算内容は次のとおりです。

  • 売上高:205,240円
  • 営業損益:▲52,725円(営業は赤字)
  • 寄付金収入(営業外収入):434,000円
  • 経常利益:381,420円(黒字)
  • 納税額:145,400円(法人税・地方法人税・県税・市民税の合計。2026年9月30日に納付)
  • 税引後利益:236,020円(経常利益から納税額を差し引いた金額)

主な売上は、高梁市図書館マルシェの企画運営や、地元飲食店「魚富」の商品パッケージデザインの制作などによるものです。黒字となった主な要因は地域から寄せられた寄付金で、本業にあたる営業損益は赤字でした。同社は第2期に営業の黒字化をめざすとしています。

増資で経営の安定を図る

総会では、第1号議案「第1期計算書類の承認の件」と、第2号議案「増資の件(資本金10万円から40〜50万円へ)」が審議されました。受け取った寄付金には課税されるため、資本金として積み立てる増資を行い、経営の安定につなげる考えです。

県立高校生が運営する株式会社が初の株主総会 寄付金で経常黒字の第1期を報告、第2期の高校生CEOらも決定

「失敗の数」も成果に数えるソーシャルインパクト評価

同社は、利益だけでなく、生徒の挑戦や地域への波及効果も含めて活動を振り返る「ソーシャルインパクト評価」に取り組んでいます。今回の総会では、設立準備期から第1期末まで(2025年7月〜2026年7月)の活動を、次の数字で報告しました。

  • 活動の広がり:交流した人の数1,674人、協力先の団体(延べ)20団体、校内の協力者(延べ)30人、創り出したモノ・コト25件
  • 挑戦と成長:失敗の数約50件、ありがとうの数約50回
  • 広報・経済的な成果:広報PR(メディア掲載)10件、資金調達(資本金・寄付収入)534,000円、売上高205,240円、営業損益▲52,725円、経常損益+381,420円、納税額145,400円、税引後利益236,020円

この評価の特徴は、「失敗の数」も成果の一つとして数えている点です。トライ&エラーを重ねた回数を挑戦の量として前向きに捉えています。なお、評価の指標は、2026年3月に発表された「学校版ソーシャルインパクト評価」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の阿部剛志氏と共同開発)にもとづいています。

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第2期を率いる高校生執行役員が決定

第2期の執行役員は、立候補者によるプレゼンテーションを経て、株主・学校関係者・地域関係者の協議で決まりました。

  • CEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者・社長):播摩さん(デザイン科1年)。会社の中長期的なビジョンや方針をつくり、最終的な意思決定を担うほか、会社の顔として対外的に会社を代表します。
  • COO(Chief Operating Officer/最高執行責任者・副社長):野田さん(デザイン科1年)、経営企画部長を兼務。日常業務の進捗管理や推進を担い、会社のビジョンや目標を実行に移します。新しい企画の創出と新規メンバーの募集にも取り組みます。
  • CCO(Chief Challenge & Collaboration Officer/最高挑戦責任者 兼 最高共創責任者):小原さん(電気科2年)、営業部長を兼務。誰もが挑戦できる環境をつくり、失敗を学びに変え、地域や企業との共創を進めて互いの可能性を広げる役割で、CEOとCOOを支えます。

第2期は、営業の黒字化と、生徒が成長できる活動の両立が目標です。増資によって資金面の基盤を整え、地域の企業・団体との連携を広げながら、「誰もが挑戦でき、失敗を歓迎する会社」を高校生自身の手で育てていくとしています。今回の総会の様子は、2026年10月22日に山陽新聞とRSK山陽放送でも報じられました。

出典:JONANホールディングス株式会社

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