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東大松尾研発Spark+、経団連推薦で「中部オープンイノベーション・フォーラム」に登壇 自社固有データに根ざしたAI実装を提示

東大松尾研発Spark+、経団連推薦で「中部オープンイノベーション・フォーラム」に登壇 自社固有データに根ざしたAI実装を提示 スタートアップ

製造業を中心に企業向けのAIソリューションを手がける株式会社SparkPlus(スパークプラス、本社:東京都文京区、代表取締役CEO:本田 純平、以下「Spark+」)が、一般社団法人中部経済連合会(以下「中経連」)の主催する「第3回 中部オープンイノベーション・フォーラム(NEXT GATE Chubu Vol.3)」に登壇しました。Spark+は、一般社団法人日本経済団体連合会(以下「経団連」)が推薦するスタートアップとして参加しています。

登壇したスタートアップ8社(写真提供:一般社団法人中部経済連合会)
登壇したスタートアップ8社(写真提供:一般社団法人中部経済連合会)

中部圏の企業と全国のスタートアップをつなぐピッチの場

このフォーラムは、中部圏の企業と全国のスタートアップが共創する機会をつくることを目的としたピッチイベントです。第3回は経団連との連携回として開かれ、Spark+を含む8社が、中経連と経団連の会員企業に向けて自社の取り組みを発表しました。参加者は会場とオンラインを合わせて約100名でした。

  • 名称:第3回 中部オープンイノベーション・フォーラム(NEXT GATE Chubu Vol.3)経団連連携回
  • 日時:2026年10月1日(木)15:00〜17:45
  • 会場:ナゴヤ イノベーターズ ガレージ(愛知県名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク4F)
  • 主催:一般社団法人中部経済連合会
  • 連携:一般社団法人日本経済団体連合会
  • 対象:中部経済連合会会員企業、経団連会員企業
  • 内容:経団連推薦スタートアップ8社によるピッチおよびネットワーキング
登壇する代表取締役CEO 本田 純平(写真提供:一般社団法人中部経済連合会)
登壇する代表取締役CEO 本田 純平(写真提供:一般社団法人中部経済連合会)

登壇の背景にある「熟練知の継承」と生成AI活用の壁

製造業では、熟練技術者の退職にともなう技術伝承が共通の課題になっています。設計時のリスク検討や検品での良否判断、受発注業務の処理といった仕事は個人の経験に支えられている一方で、熟練知を組織として引き継ぐ仕組みが十分に整っていない企業が多いのが実情です。

生成AIについても、社内ルールの整備や汎用サービスの導入にとどまっている例が少なくありません。Spark+は、成果を出すには各社の業務とデータに合わせてAIを設計する必要があるとしています。国内製造業の集積地である中部圏には、こうした課題が具体的な形で存在しており、同社は中部圏の企業との共創機会を広げる目的で登壇を決めました。

ピッチ資料より「Spark+の考える、AI活用の5段階」
ピッチ資料より「Spark+の考える、AI活用の5段階」

「あらゆる現場のAI実装革命」を掲げたピッチ内容

汎用AIの先へ、自社固有の領域でのAI開発を支援

ピッチでは代表の本田氏が、「あらゆる現場のAI実装革命」というミッションのもと、産業ドメインに踏み込んだAI実装の進め方を紹介しました。「AI活用の5段階」として、企業のAI活用には段階があり、多くの企業は汎用的な生成AIサービスの導入にとどまっていると説明。Spark+が支援するのは、社内データをAIに接続する段階から、設計・品質といった自社固有の領域でAIを開発する段階までだといいます。そのうえで、競争力の源泉は各社にしか存在しないデータに根ざしたAIであるという考え方を示しました。

あわせて、主力プロダクトである社内特化AIエージェント「ORION」も紹介されました。社内に散らばる文書やデータを横断的に参照して担当者の質問に答えるAIエージェントで、情報の属人化を解消し、意思決定や業務の遂行を支援するものです。

設計・検品・建設の3領域での取り組み

これまでの取り組みについては、次の3つの領域に分けて紹介されました。

  • 設計領域:自動車部品メーカーとの共同開発で、設計変更時のリスク検討に使う帳票をAIが自動作成する仕組みを構築。過去の知見を踏まえた検討項目を提示し、レビュー品質の標準化と技術伝承を支援しています。
  • 検品領域:目視で行っていた製品検査を画像認識技術で自動化。照明条件のばらつきなど現場特有の環境を再現したうえで、精度を検証しています。
  • 建設領域:建築図面から必要な情報を抽出・構造化し、部材点数の集計を自動化。設計者を集計作業から解放し、より重要度の高い業務に時間を充てられる環境を整えています。

ピッチ後のネットワーキングでは、中部圏の製造業を中心とする参加企業と意見交換が行われました。

ピッチ資料より「ORION」の概要
ピッチ資料より「ORION」の概要

100件超の支援実績をもとに、中部圏企業との具体的な取り組みへ

Spark+はこれまで、製造業を中心に100件を超えるAI・DXプロジェクトを支援してきました。同社によれば、労働人口の減少が進むなか、製造業では業務の効率化と知識の継承が大きな課題になっています。なかでも設計・品質・調達などは、判断の根拠が個人の経験に蓄積されやすく標準化が進みにくい領域であり、こうした領域で有効なAI実装を行うには、各社固有のデータと業務手順に合わせて開発する必要があるといいます。同社は今後も設計・品質・調達・検品といった産業ドメインに踏み込んだAI実装を進め、企業が自社固有のAIを持てる状態の実現をめざすとともに、フォーラムで得たつながりをもとに、中部圏の企業に対してAI活用の構想段階からの支援を積極的に提供していく方針です。

本田氏は、これまでの取り組みはいずれも顧客の現場にしか存在しないデータから立ち上げたものであり、汎用のAIを導入するだけでは設計や検品といった各社固有の領域に十分対応できない場合があると述べています。さらに、日本の製造業の集積地である中部圏には、その地でしか磨くことのできないデータと課題があるとの考えを示し、今回得た縁をもとに中部圏の企業と具体的な取り組みを進めていくとコメントしました。

Spark+は2024年2月設立の東大松尾研発スタートアップで、法人向けAIソリューション事業を展開しています。製造業を中心に、企業固有の業務やデータに合わせたAIソリューションを、構想・開発から現場実装・運用まで一貫して支援しています。

出典:株式会社SparkPlus

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