試作・開発段階の切削加工を手がける湯本電機株式会社(本社:大阪府大阪市東成区、代表取締役:湯本秀逸)は、2026年10月6日(火)、タイ王国の製造業団体関係者17名を大阪本社・工場に迎えました。訪れたのは、製造業団体「Thai Subcontracting Promotion Association(Thai Subcon)」の会員企業関係者です。当日は製造設備の見学に加えてサプライヤーとの協業体制を紹介し、質疑や意見交換を通じてビジネス交流を図りました。

金融機関・総領事館・BOIの連携で実現した日タイ交流
今回の工場見学は、株式会社池田泉州銀行、タイ王国大阪総領事館、タイ投資委員会(BOI)大阪が連携して実施しました。目的は、日本のものづくり企業の技術や生産現場への理解を深め、日タイ企業間の交流を促進することです。
Thai Subconは、520社を超えるタイの中小製造業企業等で構成される業界団体です。国内外でのビジネスマッチングや販路開拓などを通じて、タイの製造業の振興に取り組んでいます。今回の訪問は、2026年10月7日(水)から9日(金)まで大阪で開催された「第29回 ものづくりワールド大阪」への参加に合わせて企画されました。参加者には、日本企業の技術や製造現場に直接触れる機会として、同社の本社工場を見学してもらいました。

286種類以上の材質に対応する加工現場を案内
湯本電機は、試作・開発段階で必要とされる一点ものや多品種小ロットの特注部品を中心に、金属・樹脂の切削加工や3Dプリントによる部品製作を手がけています。PEEKやチタンなどの難削材を含む286種類以上の材質に対応しており、製造装置、宇宙機器、産業用ロボットなどに使われる精密機械部品を製作しています。
見学では、同時5軸加工機や複合旋盤加工機をはじめ、自動・無人化設備、手加工・仕上げ工程、三次元測定機などの品質管理設備などを案内しました。

サプライヤーと共に成長するための3つの協業ポイント
工場見学に加え、同社マーケティング部のSX(サプライヤーエクスペリエンス)チームから、サプライヤーとの協業方針について説明しました。同社は国内外約50社のサプライヤーとネットワークを構築し、各企業の得意分野を生かしたものづくりに取り組んでいます。説明では、互いの強みを生かして共に成長するための3つのポイントを紹介しました。
- 得意分野を生かした仕事の依頼:価格の安さだけでなく、材質・サイズ・精度などの条件をもとに、各企業が得意とする仕事を依頼する
- 受注確定案件だからこその効率的な取引:同社が受注した案件について、提示価格で製作できるかどうかをサプライヤーが判断する仕組み。相見積もりによる失注リスクがなく、サプライヤーは見積もりにかかる時間を抑え、製造に注力できる
- 共に成長できる関係づくり:継続的な協業を通じて、サプライヤーの技術力向上と同社の提案力という双方の成長につなげる
同社は、単なる発注先と受注元という関係を超え、互いの強みを生かしながら長期的に成長できるパートナーシップの構築を目指しています。

多国籍な人材が活躍する事業体制にも関心
当日は加工設備や品質管理体制に加え、サプライヤーネットワークを活用したものづくりにも関心が寄せられました。参加者からは、対応可能な加工技術や製造体制、サプライヤーとの協業の進め方などについて質問があり、活発な意見交換が行われました。
同社は大阪本社、東京Office、ベトナム工場の3拠点で事業を展開しており、従業員の約24%を8カ国出身の外国籍社員が占めています。今回の見学でも、中国とインドネシア出身の社員が案内を担当しました。参加者は製造設備や技術だけでなく、こうした多国籍な人材が活躍する事業体制にも関心を寄せていました。
今回の見学は、同社の製造体制やサプライヤーとの協業に対する考え方をタイの製造業関係者に直接伝え、相互理解を深める機会となりました。同社は今後も国内外の企業との交流を大切にしながら、それぞれの得意分野や技術を生かした協業の可能性を探り、多様なものづくりのニーズに応えていく方針です。
出典:湯本電機株式会社