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グリーンシップの世界市場、2032年には45億米ドル規模へ拡大予測

グリーンシップの世界市場、2032年には45億米ドル規模へ拡大予測

株式会社マーケットリサーチセンターは、グリーンシップの世界市場に関する詳細な調査レポート「Global Green Ship Market 2026-2032」を発表しました。このレポートは、グリーンシップの市場規模、動向、セグメント別予測、関連企業情報などを網羅しています。

株式会社マーケットリサーチセンター

市場規模と現状

世界のグリーンシップ市場は、2025年の26億3,300万米ドルから2032年には45億2,300万米ドルへと拡大すると予測されており、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)9.3%で成長が見込まれます。

2025年時点では、世界のグリーンシップは約132隻であり、1隻あたりの世界平均市場価格は約2,039万米ドルと推定されています。粗利益率は約52%で、コストは979万米ドルと算出されています。生産台数は約200隻とされています。グリーンシップ技術は、排出量の削減、エネルギー消費の最小化、効率の向上を目的としており、大気、土地、水質汚染といった主要な環境問題への対応を目指しています。

グリーンシップ市場を牽引する主要動向

今後のグリーンシップ市場の成長を支える主要な動向は以下の通りです。

  • ゼロカーボン推進システムへの移行: LNGやメタノールといった低炭素燃料から、グリーン水素、グリーンアンモニア、グリーンメタノールなどの真のゼロカーボンエネルギー源への移行が期待されています。短期的にはデュアルフューエルやマルチフューエルシステムが主流となる一方、長期的にはゼロカーボン燃料が外洋航行船舶の主要な推進手段となるでしょう。

  • マルチフューエルおよびハイブリッドシステムの主流化: 将来のグリーンシップでは、内燃機関とバッテリーシステム、燃料電池を組み合わせたマルチフューエルおよびハイブリッド推進アーキテクチャの採用が進むと予測されます。これにより、寄港地間での柔軟な燃料切り替えや、寄港中・低速航行時のゼロエミッション運航が可能になります。

  • 省エネ技術の標準装備化: エア潤滑、風力補助推進、廃熱回収、インテリジェントな航路最適化といった技術は、オプションではなく標準装備となることが予想されます。これらの技術は、主推進システムを変更することなくエネルギー消費を大幅に削減し、経済的メリットをもたらします。

  • デジタル化とスマートシップシステムの深い統合: グリーンシップは、デジタルツインやエネルギー管理システムを統合し、燃料消費量、推進効率、二酸化炭素排出量をリアルタイムで監視・最適化していくと見込まれます。船舶はスマートエネルギープラットフォームへと進化し、カーボンアカウンティングやグリーンファイナンスの枠組みを支える役割を担うでしょう。

  • 政策とグリーンファイナンスが市場の主要な推進力に: IMOの脱炭素化目標、地域ごとの炭素税、グリーン補助金などの規制枠組みが、グリーンシップへの需要を強力に牽引しています。グリーンシップは資金調達コストの低減や資産評価額の上昇、ESG評価の向上といったメリットを享受できるため、海運会社にとって戦略的資産となるでしょう。

  • 港湾とグリーン燃料インフラの共同開発: グリーン海運の未来は、LNG、メタノール、水素、アンモニアのバンカーリングシステムを含む、港湾側のグリーン燃料インフラの並行開発にかかっています。グリーン燃料の上流生産が拡大するにつれてコストは低下し、完全なグリーン海運エコシステムの形成が可能となると考えられます。

グリーンシップとは

グリーンシップとは、環境に配慮した設計や技術を採用した船舶を指します。持続可能な航海と海洋環境保護を目的とし、船舶の運航による環境負荷を軽減することを目指しています。一般的に、省エネルギー、排出ガス削減、廃棄物管理の最適化などが特徴です。

主な種類には、船体形状の最適化や高性能推進装置で燃料消費を減らす「省エネルギー型グリーンシップ」、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用する「再生可能エネルギー利用型グリーンシップ」、植物由来のバイオ燃料を使用する「バイオ燃料対応型グリーンシップ」があります。

用途は貨物輸送、旅客輸送、漁業、観光事業など多岐にわたり、特にエコツーリズム用の観光船やエコロジー漁業のための漁船としての需要が増加しています。

関連技術としては、リアルタイムでエネルギー消費を監視・最適化する船舶のエネルギー管理システム(EMS)や、静音性が高く排出ガスを削減する電動およびハイブリッド推進システムがあります。国際海事機関(IMO)によるCO2排出削減に向けた新たな基準策定など、法制度や規制の整備も進んでおり、グリーンシップの普及を後押ししています。

調査レポートの概要

本レポートでは、グリーンシップ市場を以下のセグメンテーションで分析しています。

  • タイプ別セグメンテーション: 大型、中小型

  • レベル別セグメンテーション: 低炭素船、ゼロカーボン船、その他

  • 動力源別セグメンテーション: 燃料代替型、電気推進型、その他

  • 用途別セグメンテーション: 貨物輸送、旅客輸送、港湾入港および近海運航、その他

  • 地域別分類: 南北アメリカ、アジア太平洋地域(APAC)、欧州、中東・アフリカ

主要な企業としては、CSSC、CSIC、現代重工業、サムスン重工業、ハンファオーシャン、今治造船グループ、STXオフショア&シップビルディング、フィンカンティエリ、ケッペル・オフショア&マリン、NACKS、NTSグループ、揚子江造船、COSCO海運、福建馬尾造船などが分析対象となっています。

今後の展望

グリーンシップ市場は、環境規制の強化と技術革新に支えられ、今後も成長が続くと予測されます。持続可能な社会の実現に向け、船舶業界全体が協力してグリーンシップの普及を加速させることが期待されています。

関連情報

本調査レポートに関する詳細情報やお問い合わせは、以下よりご確認ください。

この記事を書いた人

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