
広報人材育成の講座に「AIアシスタント機能」を搭載
日本広報教育センターは、オンライン講義「広報マネージャー育成コース(PRエキスパートコーチ)」に「AIアシスタント機能」を搭載し、11月3日(土)10:00からサービスを開始する。同センターは、広報・PRのプロフェッショナル育成と教育事業を展開している。講師を務めるのは、株式会社カレー総合研究所(東京都渋谷区)の所長である井上岳久氏で、同センターの顧問を務めている。井上氏は、井上戦略PRコンサルティング事務所の代表として、広報PRコンサルタントとしても活動している。
この機能は、一般的な生成AIのように外部の曖昧な情報をもとに回答する仕組みではない。専門講師が講義内で解説した内容と講義資料のみを根拠(一次情報)として、AIが回答・整理・案内を行う学習支援ツールである。受講者は長時間の講義動画を最初から見直さなくても、知りたい疑問を自然な文章で入力するだけで、AIから即時に回答を得られる。あわせて、該当する動画シーンへ直接アクセス(頭出し)することもできる。同センターは、この機能によって広報実務における復習時間を短縮し、理解の定着を高めることを狙っている。
導入の背景には、広報担当者や実務家を対象としたオンライン研修の受講者から寄せられていた要望がある。具体的には、「講義動画が長いため、後から見返したい箇所を探すのに時間がかかる」「実務に当てはめた際の細かな疑問をその場で解決したい」「要点を効率よく整理して社内共有したい」といった声だ。同センターは、こうした課題を解決し、限られた時間で学習効果を最大限に発揮できるよう、主要講座にこの機能を展開した。
AIアシスタント機能の4つの主要特長
- フリー質問検索:「プレスリリースにおけるタイトルのつけ方のコツは?」「メディアアプローチのタイミングを再確認したい」といった質問を自然な文章で入力すると、講師の講義内容と資料をベースにAIが回答する。
- ピンポイント頭出し:AIの回答と同時に、その内容が語られている講義動画の該当シーンや資料のページが提示される。動画を巻き戻して探す手間を省ける。
- 論点の棚卸し:講義全体やセクションごとの要約と、重要キーワードの抽出を自動で行う。短時間での復習や受講後のまとめノート作成、社内向けの学習報告資料の作成に活用できる。
- 横断検索:受講中の複数のセミナーや関連講義にまたがるテーマについても、キーワード一つでナレッジを横断的に抽出・整理できる。
対象講座は順次拡大する予定で、対象講座の例として次のものが挙げられている。
- 広報PR基礎・実務マスター講座
- 戦略的プレスリリース作成・実践講座
- メディアアプローチ&危機管理広報講座
- その他、日本広報教育センターが提供する主要WEBセミナー

「戦略的広報マネージャー」を育てる講座の中身
「広報マネージャー育成コース(PRエキスパートコーチ)」は、「組織を勝利に導く、強靭な広報チームの『名将』を育成する。」をキャッチコピーに掲げている。スタッフ一人ひとりの能力を引き出し、組織全体として高い成果を出し続ける「戦略的広報マネージャー」の育成を目的とした、「教えるプロ」のための集中特訓コースだ。講座の基本情報は次の通り。
- 講師:井上岳久
- 資格との関係:PRエキスパート上級の資格付与対象講座
- 受講料:49,500円(税込)
- 講義時間:約5時間56分
- 受講形式:オンライン動画配信
- 対象者:広報経験おおむね1年以上3年未満の実務担当者など
- 学習レベル:中級〜上級者向け
講義は全5部のWEB動画(計約5時間)で構成され、知識を身につけるだけでなく、現場で通用するスタッフ育成のノウハウを網羅的に学べる内容となっている。
- 第1部:スケジュール立案法。成果から逆算し、スタッフが迷わず動ける広報展開スケジュールを作成・実行させる方法
- 第2部:ニュースバリュー鍛錬法。スタッフが自ら情報の「面白さ」を見つけ、メディアに刺さるニュースバリューを抽出できるようになるための訓練法
- 第3部:リリース添削法。文章を直すだけでなく、メディアの採用率を高め、スタッフの成長を促すためのフィードバックテクニック
- 第4部:(メディア対応)ロールプレイング法。メディアとの交渉で臆することなく、的確に情報を伝えられるスタッフを育てるための実践的なシミュレーション方法
- 第5部:広報の定期勉強会。広報部全体で知見を共有し、自律的に能力を高め合うための勉強会の企画・運営方法
講座の特長と想定する受講者
講座の特長としては、3点が挙げられている。1点目は、「横濱カレーミュージアム」で無名のスタッフを優秀な広報人材へと育て上げ、立て直した実績を持つ井上氏が、自らの経験とノウハウを直接伝授すること。2点目は、確立された育成方法が少ない広報分野において、スタッフが成果を出せない要因を10項目のチェックリストで分析し、課題の抽出と指導につなげられること。3点目は、WEB動画によるオンライン講義のためどこでも受講でき、約5時間という短時間で現場ですぐに実践できる育成スキルを習得できるとしていることだ。
受講者としては、広報部全体で高い成果を出し続けたい人や、スタッフの能力を引き出して自立した広報パーソンを育てたい人を想定している。「スタッフが育たない」「能力差がある」といった育成の悩みを抱える人や、メディアで採用されるリリース作成など基本業務の具体的な教え方を学びたい人も対象としている。

井上氏「学びたいときに、知りたい情報へ一瞬でたどり着く」
日本広報教育センターの最高顧問を務める井上氏は、AIアシスタント機能の導入について次のようにコメントしている。「広報・PRの実務は、時代の変化とともに求められるスピード感や高度なノウハウが進化しています。今回のAIアシスタント機能の導入により、受講生の皆様は『学びたいときに、知りたい情報へ一瞬でたどり着く』新しい学習体験を得ることができます。一次情報に裏打ちされた確実な知識を、より短時間で身につけていただくことで、受講者の皆様の現場での広報パフォーマンス向上を全力でバックアップしてまいります。」
出典:株式会社カレー総合研究所