山梨県富士吉田市の社会福祉法人欣寿会(理事長:堀内 欣一郎)が、2026年10月1日付で「ホワイト企業認定」のレギュラーランクを取得しました。審査を行ったのは、大阪府大阪市に拠点を置く一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団、代表理事:岩元 翔)です。
評価の対象となったのは、同法人が進める「AI見守りシステムやICT導入による業務負担軽減」と「施設の移転・建替えに伴う職場環境の整備」、さらに持続可能な地域福祉の拠点を生み出すというビジョンです。これらが、財団の定める70項目に及ぶ審査基準で高く評価されました。
ホワイト企業認定は、ホワイト財団が発行する第三者認定制度です。対象は「ブラック企業ではない企業」ではなく、「家族や社会に応援され、次世代に残していきたい企業」とされています。1,000社以上の調査をもとに作成された70項目の設問を7つの項目に分け、ビジネスモデルや人材育成、柔軟な働き方、ダイバーシティ、健康経営、労働法遵守などを総合的に評価します。2026年10月時点で、累計707社が認定を取得しています。

DXで「人にしかできないケア」に時間を振り向ける
欣寿会は「地域に笑顔を 働く人に欣びを」を理念に掲げ、介護・福祉の現場にデジタル技術を積極的に取り入れてきました。導入している主な仕組みは次のとおりです。
- AI見守りシステム
- タブレットによる記録の一元管理
- ペーパーレス化
- 電子承認システム
狙いは、ICTの活用によって職員の身体的・精神的な負担を減らし、「人にしかできないケア」により多くの時間を割ける環境をつくることにあります。ホワイト財団はこの取り組みを、福祉・介護分野における先進的な働き方改革として極めて高い社会的価値を持つものと位置づけました。そのうえで、現場の働きやすさを高めながら職員の成長と価値提供を両立させ、地域に必要とされる持続可能な拠点づくりを進める姿勢を総合的に評価したとしています。

若い世代の確保・育成へ、建替えを「職場づくり」のプロジェクトに
同法人はMission(理念)として「職員一人ひとりが仕事に誇りと欣(よろこ)びを感じ、安心して働き続けられる職場を創る」を掲げています。職員の幸せが利用者や家族の笑顔につながる好循環を確立し、世代を超えて「働きたい」「利用したい」と思われる存在として、持続可能な地域福祉の拠点を築くことをビジョンに据えています。
福祉業界では将来にわたって安定したサービス提供が求められており、同法人は「新卒者を含む若い世代の人材確保と育成」を重要な経営課題と捉えています。その打開策として進めているのが、施設の移転・建替えです。これを単なる施設更新ではなく、働きやすい職場環境と住環境を創るプロジェクトと位置づけています。
あわせて、学校や地域とのつながりを深め、OBや職員からの発信を強化することで、法人の魅力を外部に伝えています。支援の領域も高齢者福祉にとどまらず、障害福祉や子育て支援、在宅介護など地域のニーズに応じて広げ、「職員が幸せだからより良い福祉ができる」という好循環を地域に根付かせる取り組みを進めています。

理事長・堀内氏が描く「世代を超えて受け継がれる拠点」
堀内氏は、理念を実現するには、まず現場の職員自身が仕事に誇りと欣びを感じ、心身ともに満たされていることが何より欠かせないと語ります。自分たちの仕事や環境に満足して働いてこそ、利用者や家族に本質的な価値と笑顔を届けられるという考えです。若い世代の人材確保・育成という課題に向き合い、DX推進や施設の移転・建替えプロジェクトを通じて、時代に合った働きやすい環境づくりに挑戦するとしています。そして、職員が幸せだからこそ良い福祉ができ、地域が幸せになるという好循環を、世代を超えて受け継がれる拠点として確立していく考えを示しました。
ホワイト財団は今回の認定取得について、「社員が成長しながら、安心して働き続けられる環境」を整え、企業と地域が共に成長できる持続可能な経営を実践している証だとしています。また、同法人の想いに共感し、その挑戦を支持するとしています。
- 法人名:社会福祉法人欣寿会
- 本社所在地:山梨県富士吉田市松山1613番地
- 代表:堀内 欣一郎
- 設立:1993年7月
- 事業内容:高齢者・障害者事業の運営をはじめ、地域福祉の充実に向けた幅広い事業を展開
出典:ホワイト財団