
DEX領域での協業に向けパートナー契約を締結
三菱電機デジタルイノベーション株式会社は、スイス・ローザンヌと米国・ボストンに本社を置くNexthink S.A.(以下Nexthink)とパートナー契約を結んだ。企業におけるデジタル従業員エクスペリエンス(DEX)の向上とIT運用の高度化が狙いだ。両社は今後、IT環境の可視化・分析、課題の早期発見、予防的な対応といった領域で協業を進めていく。
複雑化するIT環境と、高まるDEXへの関心
企業ではクラウドサービスやAIなどのデジタル技術の活用が広がっている。その一方で、IT環境は複雑さを増している。PCやアプリケーション、ネットワークなどに何らかの問題が生じれば、従業員の業務効率や生産性に影響が出る可能性がある。
こうした状況で注目を集めているのがDEXだ。DEXとは、従業員がデバイスやアプリ、ネットワークといったIT環境を通じて得る体験の質を指す。DEX管理は、IT部門がその体験を可視化・計測し、問題が起きる前に予防・改善することで、従業員の生産性や満足度の向上を目指す取り組みである。ハイブリッドワークや現場のデジタル化が進むにつれ、その重要性は高まっている。
従業員のデジタル体験を継続的に把握・分析し、結果をIT環境の改善につなげるDEX管理は、業務効率や生産性、満足度の向上を通じて従業員の業務を支える重要な取り組みとなっている。
ITインフラ運用の知見とDEXテクノロジーを掛け合わせる
三菱電機デジタルイノベーションは、金融・製造・公共分野など幅広い業界で、企業活動を支えるITインフラやシステムの構築、保守・運用を支援してきた。今回の提携では、企業のIT環境を支えてきた同社の知見と、NexthinkのDEX領域のテクノロジーを組み合わせる。IT環境の可視化・分析から課題の早期発見、予防的な対応までをカバーし、企業のIT運用の高度化とDEXの向上につなげる考えだ。
両社はDEX領域を中心に、以下の領域を含む具体的な協業やサービス提供に向けた検討を進める。
- 従業員が利用するPCやアプリケーション、ネットワークなどのIT環境を可視化し、課題の早期発見と予防的な対応を支援
- AIによる分析や自動化を通じてIT運用を効率化するとともに、従業員のデジタル体験を継続的に改善
Nexthink ジャパンプレジデント 萩野武志氏のコメント
萩野氏は、三菱電機デジタルイノベーションとのパートナーシップを心から嬉しく思うとしたうえで、AIやクラウドなど新しいテクノロジーへの投資が拡大する中、企業にとって重要なのはテクノロジーの導入そのものではなく、従業員がそれを実際に活用し、ビジネスの成果につなげることだと述べた。そのためには、従業員が日々どのようなデジタル体験をしているかを可視化し、問題が起きてから対応するのではなく、未然に防ぎながら継続的に改善していくことが欠かせないという。そして、三菱電機デジタルイノベーションの強みとNexthinkのテクノロジーを組み合わせることで、日本企業がIT投資の価値を最大限に引き出し、従業員がより生産的に働けるデジタルワークプレイスの実現を支援していくとしている。
両社の概要
三菱電機デジタルイノベーションは、三菱電機グループのDXをリードし、デジタルの力で事業の競争力を最大化するとともに、そこで培った技術と知見を生かして顧客とともに新たな事業価値の創出に取り組んでいる。ブランドメッセージに「デジタルと実践知で、変革を現実に。」を掲げ、約5,400名(2026年4月現在)の人財が、顧客の変革と社会課題の解決への貢献を目指している。
Nexthinkは、DEX管理ソフトウェアのリーダーとして、AIエージェントと先進的なソリューションにより、あらゆる場所・アプリケーション・ネットワーク環境で、従業員が問題に気づく前にIT部門が課題を特定・対応できるよう支援している。同社のソフトウェアは世界数千社に導入され、2,500万人を超える従業員の生産性向上とデジタル体験の改善に貢献しているという。本社はスイス・ローザンヌと米国マサチューセッツ州ボストンにあり、世界9拠点で事業を展開。Johnson & Johnson、Nestlé、Toyota Motor Europeなどのグローバル企業に導入され、幅広い業界で活用されている。
出典:Nexthink合同会社