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番匠おさかな館とJYAKUが連携、「デジタル魚名板サービス」を初実証 水族館の展示業務の負担軽減と学習体験の充実へ

番匠おさかな館とJYAKUが連携、「デジタル魚名板サービス」を初実証 水族館の展示業務の負担軽減と学習体験の充実へ DX・テクノロジー

大分県佐伯市の淡水魚専門水族館「道の駅やよい 番匠おさかな館」(館長:黒丸駿太郎)と、大分市に拠点を置くJYAKU株式会社(代表取締役:山内耀太)が連携を始めました。目的は、水族館の展示業務の負担軽減と、来館者の学習体験の充実です。

連携の柱は2つあります。1つは、展示生物の入れ替えなどで発生する魚名板の更新を効率化する「デジタル魚名板サービス」の初実証です。もう1つは、館内の情報資料コーナーにある手作りゲームをタブレットでも楽しめるようにする「デジタル学習ゲーム」の開発です。番匠おさかな館のスタッフが持つ専門的な知見やアイデアと、ジャクのデジタル技術を組み合わせます。日々の展示業務の負担を減らしながら、子どもたちが待ち時間を気にせず、楽しみながら生きものについて学べる環境づくりを目指します。

番匠川(ばんじょうがわ)は、大分県南部を流れる一級河川で、「九州屈指の清流」として知られています。
番匠川(ばんじょうがわ)は、大分県南部を流れる一級河川で、「九州屈指の清流」として知られています。

清流をテーマにした水族館と、現場密着型のデジタル企業

番匠おさかな館は、大分県南部の佐伯市を流れる清流「番匠川」をテーマにした淡水魚専門の水族館です。地域に生息する生きものや世界の熱帯淡水魚を展示しているほか、年2回の特別展、出張観察会、出前授業などを通じて、身近な自然や生きものの魅力を発信しています。

一方のジャクは、大分県を拠点に、水族館・ミュージアム向けデジタルサービスの企画・開発・運用を手がけています。施設の現場に足を運んでスタッフの声を聞きながら、日々の業務を支えるサービスや、来館者の体験価値を高めるサービスの開発を進めてきました。今回の連携は、ジャクから番匠おさかな館への働きかけを起点に、両者が協議を重ねる中で実現したものです。

実際に番匠おさかな館に設置されている魚名板
実際に番匠おさかな館に設置されている魚名板

紙の魚名板の更新作業をクラウド管理で効率化

水族館共通の課題に向けたサービス

水族館では、展示する生きものの名前や特徴を紹介する魚名板を、展示生物の入れ替えや情報の変更に合わせて更新しています。紙の魚名板の場合、更新のたびにレイアウトの調整、印刷、裁断、差し替えといった作業が必要になり、スタッフの業務負担の一つになっています。

ジャクはこの水族館共通の課題を解決するため、展示情報をクラウド上で管理し、サイネージやタブレットに表示・更新できる「デジタル魚名板サービス」の開発を進めています。開発では複数の水族館に協力を呼びかけ、現場の意見を取り入れながら、施設ごとに異なる展示環境や運用方法にも対応できる、実用性の高いサービスを目指しています。

番匠おさかな館が初の実証施設に

番匠おさかな館は、このサービスの初の実証施設となります。対象は、展示生物の入れ替えなどにより魚名板の更新が多く発生する一部の展示エリアです。サイネージやタブレットなど実証に必要なハードウェアはジャクが用意し、番匠おさかな館のスタッフが実際の展示業務でサービスを使用します。

実証では、次のような点を検証し、現場から寄せられた意見を開発・改善に反映します。

  • 情報更新のしやすさ
  • 操作性
  • 運用上の課題

この実証を通じて、水族館の日常業務に無理なく取り入れられる仕組みを検証するとともに、将来的な他の水族館への展開を見据え、サービスとしての実用性を高めていくとしています。

情報資料コーナー(番匠おさかな館公式サイトより)
情報資料コーナー(番匠おさかな館公式サイトより)

手作りゲームをタブレットで、順番待ちを減らす環境づくりへ

番匠おさかな館の「情報資料コーナー」には、自然や生きものに関する本や図鑑のほか、魚の地方名を当てるクイズなど、スタッフ手作りのゲームが数多く置かれています。子どもから大人まで、遊びながら生きものについて学べる工夫が凝らされている一方、物理的に設置されているため一度に遊べる人数が限られ、順番待ちが生じることもあります。

そこで両者は、既存の手作りゲームの楽しさや学習要素を生かしつつ、タブレットで遊べるデジタル学習ゲームの開発に取り組みます。情報資料コーナーに複数台のタブレットを設置することで順番待ちを減らし、より多くの子どもたちが自分のペースで楽しみながら学べる環境を目指します。ゲームの内容や仕組みは番匠おさかな館のスタッフとともに検討し、現場のアイデアを取り入れて開発を進めます。将来的には、既存の来館ポイントカードとの連携や、ゲームの達成状況に応じた特典の仕組みなども構想の一つとして、来館する楽しみを広げる新たな企画を検討していくとしています。

今後、両者はデジタル魚名板サービスの実証対象エリアや運用方法を具体化するとともに、デジタル学習ゲームの開発を段階的に進めます。実際の展示・運営業務や来館者の利用を通じて得られた意見を継続的に共有してサービスやコンテンツの改善につなげるほか、デジタル技術を活用した新たな企画についても意見交換を重ね、番匠おさかな館ならではの魅力を生かした取り組みを検討していく方針です。

出典:JYAKU株式会社

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