Linux Foundation Networking(LFN)は、12月10日・11日に東京で開催する「ONE Summit Japan 2026」の基調講演者ラインナップを2026年11月5日(サンフランシスコ)に発表しました。会場は虎ノ門ヒルズフォーラムで、Open Source Summit Japanと併催されます。LFNは、オープンソースネットワーキングプロジェクトにおけるコラボレーションとオペレーショナルエクセレンスを推進する組織です。
Open Networking and Edge(ONE)Summitでは、AI、自動化、オープンソースがネットワーキングインフラをどう変え、実環境でのイノベーションをどう加速させているかを、世界のテクノロジーリーダーが探ります。さまざまな組織や業界のリーダーが登壇し、AI、自動化、オープンソースを通じた協業によってネットワーキングインフラがどのように再構築され、通信、クラウド、テレコム、エンタープライズのエコシステム全体でイノベーションがどのように加速しているかを掘り下げます。
AIと分散コンピューティングで進化するネットワーク
AIや分散コンピューティングがインフラ要件を変える中で、ネットワークは、リアルタイムインテリジェンスや自律運用、複雑さを増すワークロードを支えるプログラマブルなプラットフォームへと進化しています。基調講演プログラムでは、AIとネットワーキングの融合、クラウドネイティブおよびエッジインフラの進歩、オープンAPI、自動化まで、この変化を幅広く扱います。登壇者は先端技術を、実際の導入課題やビジネス機会、さらに、よりインテリジェントで相互運用性の高いネットワークを築くうえでのオープンソース協業の役割と結びつけて考察します。
Linux Foundationでネットワーキング、エッジおよびIoTを担当するゼネラルマネージャーのArpit Joshipura氏は、ONE Summitがこの10年にわたり、唯一の中立的かつグローバルなオープンネットワーキングイベントとして進化してきたと述べています。そのうえで、今回はあらゆる議論の中心にAIを据えた次世代のイベントを立ち上げることをとても楽しみにしているとし、AIネイティブネットワーキング、エッジコンピューティング、IoTの分野をリードする人々が集まり、業界戦略を形づくるリーダーと、それを実現するためのインフラを構築するオープンソースコミュニティをつなぐグローバルな対話の場になるとコメントしています。
発表された基調講演者
ソフトバンク、NTT、NGMN Alliance、AI-RAN Alliance、米国国防総省、Linux Foundationの基調講演者が、AIネイティブネットワーキング、6G、エッジインフラストラクチャの未来についての展望を語ります。今回発表されたのは一部で、今後も順次発表される予定です。
- Ryuji Wakikawa(SoftBank, head of Research Institute of Advanced Technology)
- Masahisa Kawashima(NTT, IOWN technology director, IOWN Development Office, R&D Planning Department)
- Marlan Macklin(deputy principal director for FutureG in the Office of the Under Secretary of Defense for Research and Engineering(OUSD(R&E)))
- Anita Döhler(CEO, NGMN Alliance)
- Alex Choi(executive director, AI-RAN Alliance)
- Arpit Joshipura(general manager, Networking, Edge & IoT, the Linux Foundation)
4つの技術トラックとLFNメンバーの注目セッション
プログラムはコミュニティ主導で、4つの技術トラックで構成されます。コミュニティが選出し、すでに公開されているブレイクアウトセッションでは、エージェント型AIや自律型ネットワーク運用、6G、AI-RAN、オープンソースRAN、エッジAIやデジタルツイン、クラウドネイティブインフラストラクチャなどがテーマになります。あわせて、OCUDU、CAMARA、SONiC、StratoWeaveなどのオープンソースプロジェクトや取り組みも紹介され、新しい技術と、通信事業者・クラウド・エンタープライズの各ネットワークでの実用的な活用を結びつけます。
LFNメンバーによる注目のセッションとしては、次のものが挙げられています。
- AI-Native Network Architecture Across the Edge-to-Core Continuum — Hui Deng、Wenhai Li(Huawei)
- Agentic AI Orchestration & Integration in Autonomous Network — Sreekanth Sasidharan、Ullas Krishnan(Infosys)
- AI-RAN Platform for ISAC: Enabling Multimodal AI at the Edge — Hidetsugu Sugiyama(Red Hat)
- Make YAML Dumb Again: The Config as Data Approach — Gergely Csatari(Nokia)、Liam Fallon(Ericsson Software Technology)
- Bringing Closed-Loop Automation to Transport Networks: An Introduction to StratoWeave — Ian Farrer(Deutsche Telekom AG)
ワークショップ・ミニサミットと参加にあたって
12月11日には、SONiC、RAN、OpenANに特化したワークショップとミニサミットも開かれ、オープンソースネットワーキング、AI-RAN、自律型ネットワーク、先端技術をさらに深く掘り下げます。技術的な協業や知見の共有、イノベーションを推進するコミュニティとの関わりを持つための、さらなる機会となります。
セッション会場のスクリーンにはリアルタイム翻訳字幕が表示されるほか、個人のデバイスからWordlyを通じて追加の字幕表示や音声翻訳も利用できます。スタンダード登録料金が適用されるのは11月23日までとなっています。