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熊本県の不登校支援をメタバースで クラスターが「くまもとオンライン教育支援センター」をcluster上に構築

熊本県の不登校支援をメタバースで クラスターが「くまもとオンライン教育支援センター」をcluster上に構築 DX・テクノロジー

クラスター株式会社は、熊本県の不登校児童生徒を対象としたオンライン教育支援センターのバーチャル空間を、自社のバーチャルプラットフォーム「cluster」上に構築・提供しています。対象は熊本市を除く県内の不登校児童生徒です。この取り組みは、TOPPAN株式会社が熊本県教育庁から受託した「くまもとオンライン教育支援センター事業」の一環です。2026年8月から実証運用が始まっており、クラスターは2027年3月末まで、空間の運用保守と行動ログに基づく改善提案を担います。

熊本県の不登校支援をメタバースで クラスターが「くまもとオンライン教育支援センター」をcluster上に構築

家庭から参加できる「学びの場」と「居場所」

不登校の児童生徒数は全国的に増加傾向にあり、学校以外の学びの場や、安心して人とつながれる居場所をどう確保するかが課題になっています。熊本県は、家庭からでも参加できる教育支援センターをバーチャル空間上に構築・運用する実証を行い、今後の本格運用に向けた調査を進めています。

熊本県教育委員会はこれまで、教室に入りづらい児童生徒には校内教育支援センターを案内してきました。家からは出られるものの登校しづらさを感じている児童生徒には、校外の教育支援センターやフリースクールなどの民間施設と連携して支援してきました。一方で、不登校児童生徒の約半数は日中の多くを家庭で過ごしています。県はこの点を踏まえ、自宅からもつながれる3Dメタバースを活用した「くまもとオンライン教育支援センター」を開設しました。

クラスターは、日本最大級のバーチャルプラットフォームとして蓄積してきた空間制作・運用のノウハウを活かしています。GIGAスクール端末(Windows / iPadOS / ChromeOS)で快適に動作する空間を構築しました。単に「集まる場所」を用意するのではなく、学習・相談・体験活動が一体となった「バーチャルラーニングプラットフォーム」として価値を提供するとしています。

熊本県の不登校支援をメタバースで クラスターが「くまもとオンライン教育支援センター」をcluster上に構築

センターを構成する5つの特徴

空間設計と学習コンテンツ

空間は熊本県オリジナルで、教室を模したメインフロアに加え、利用者と支援員が1対1で話せる相談スペースを設けています。アバターを介して音声やテキストでやり取りできます。マイクのオン・オフは本人の判断で選べるため、利用者は自分のペースで参加できます。同時接続は50人以上に対応しています。

学習面では、小学1年生から中学3年生までの主要教科を単元ごとに学べるオンライン教材「タブドリLive!」を空間内から利用できます。8000をこえる小学・中学生用教材を収録した「みんなにもっとNIMOT!」(東京書籍株式会社)も同様に利用可能です。動画教材や解説、演習ドリルを備えています。学習履歴は県の担当者が参照でき、在籍校での出席扱いを判断する材料としての活用も想定されています。

人による支援と運用改善の仕組み

  • 支援員・県の担当者による居場所支援と出席管理:教員免許や心理カウンセラー資格を持ち、教員経験・不登校支援経験のあるオンライン支援員が、県の担当者とともにアバターで参加します。声かけや相談対応、操作サポートを担います。入退室や利用時間はログで把握でき、出席状況は管理ダッシュボードで一元管理します。
  • 交流・体験活動:「絵しりとり」などの交流企画や、バーチャル空間内での社会科見学など、学習にとどまらない体験活動を実施します。
  • 教育庁・小中学校と連携した運用改善サイクル:月1回の定例会議に加え、児童生徒・保護者へのアンケート調査を行い、運用改善と本格運用に向けた知見を蓄積します。
熊本県の不登校支援をメタバースで クラスターが「くまもとオンライン教育支援センター」をcluster上に構築

実施概要

  • 事業名:くまもとオンライン教育支援センター事業
  • 対象校:(1)県内44市町村(熊本市を除く)の全小・中学校(義務教育学校、八代市は八代支援学校を含む)、(2)県立中学校及び特別支援学校の小・中学部
  • 実証期間:2026年8月~2027年3月31日
  • 開放時間:平日 9:30~12:00 / 13:00~15:30(うち支援員配置日:週3日)
  • 支援員配置:週3日・1日5時間(オンライン支援員1名以上)
  • 対応端末:Windows / iPadOS / ChromeOS(GIGAスクール標準仕様準拠端末)
  • 利用アカウント数:100以上(想定)
  • セキュリティ:国内データセンターでのデータ保管、SSL/TLS暗号化、ID・パスワード認証、文部科学省『教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン』に準拠
熊本県の不登校支援をメタバースで クラスターが「くまもとオンライン教育支援センター」をcluster上に構築

他自治体への展開も視野に

熊本県教育庁は、このメタバース内ではアバターを通じて仲間や支援者と交流したり、学習ソフトを使って一人ひとりのペースで学習したりできると説明しています。そのうえで、多くの児童生徒に活用してほしいとしています。

クラスターは、clusterが誰もが自分らしい姿で集まれる場を目指してきたとしています。子どもたちが「ここなら行ける」と感じられる居場所を熊本県とともにつくり、実証で得た知見を全国の自治体や教育現場にも還元したい考えです。

同社は本事業を通じて、バーチャル空間を活用した教育支援モデルの有効性を検証し、他自治体への展開を目指します。あわせて、既存の空間テンプレートや機能を活用することで、自治体ごとにカスタマイズした学びの空間を短期間・低コストで提供できる体制を整えていく方針です。

出典:クラスター株式会社

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