マーケティングDX支援を手がける株式会社WACUL(東京都千代田区、代表取締役社長:大淵 亮平)は、「学習塾の新規顧客獲得レポート2026〜大手14塾の『申込前』と『申込後』の導線を評価」を公開しました。大手学習塾14塾を対象に、公式サイト、比較サイト、Googleマップ、申込後の電話対応を調べて評価したものです。新規顧客獲得の評価は平均42.4点にとどまりました。とくに申込フォームと申込後の電話対応に、大きな改善の余地があることが示されています。
本部と教室で運用が分かれ、取りこぼしが見えにくい
学習塾が新しい生徒を獲得するまでの一般的な流れは、次のとおりです。まず、口コミや比較サイト、Googleマップなどで候補が絞り込まれます。続いて公式サイトでの情報収集、体験授業の申込、来塾を経て、入塾先が決まります。
一方で学習塾では、本部と各教室で役割を分けているケースが多く見られます。たとえば公式サイトの申込導線は本部が担い、Googleマップの管理や体験授業の対応は各教室が担うといった形です。施策ごとに運用する主体が異なるため、個々の施策を改善していても、一連の導線のどこでユーザーを取りこぼしているのかが把握しにくい構造になっています。こうした課題を踏まえ、同社は各接点をデジタルマーケティングの勝ちパターンに沿って100点満点で評価し、改善点の洗い出しを行いました。
調査で明らかになった4つのポイント
ランキング上位は個別教室のトライ、明光義塾、東京個別指導学院
大手学習塾14塾の新規顧客獲得ランキングでは、1位が個別教室のトライ、2位が明光義塾、3位が東京個別指導学院でした。ただし14塾全体の平均は42.4点で、評価は低調です。なかでも申込フォームと申込後の電話対応で、改善の余地が大きいと指摘されています。
1問ずつ答えるフォームの導入は14塾中4塾のみ
体験授業の申込導線にも課題が見られました。学年や教室を1問ずつ選択しながら申し込める仕組みを導入していたのは、14塾中4塾にとどまっています。
申込後の電話対応は塾によって大きく異なる
申込後の電話対応では、塾によって大きな差が出ました。4塾は1時間以内に電話をかけた一方、9塾は2日経っても電話がありませんでした。なお、この結果には資料請求の申込も含まれています。
レポートが示す3つの改善策と調査の概要
レポートでは、調査結果をもとに次の3点を提言しています。
- 体験授業や資料請求の申込後は、できるだけ早く電話をかける。体験授業の申込であれば、その電話で来塾日を決める
- 学年や希望教室を1問ずつ選択しながら申し込める仕組みを導入し、申込時の負担を減らす
- 本部と各教室が連携し、公式サイトから申込後の電話対応までを一貫して改善する
調査対象の14塾は、売上高100億円以上、または教室数200以上を目安に選ばれました。各塾の公式サイトに加え、対象教室の比較サイトとGoogleマップ、申込後の電話対応を100点満点で評価しています。調査は2026年10月にスマートフォン環境での目視により実施しました。申込後の電話対応は、実際に申し込んだユーザーへのインタビューをもとに確認しています。
WACULは2010年にデジタルマーケティングのコンサルティング事業を開始し、2015年からは「AIアナリスト・シリーズ」を提供しています。現在は、組織設計から戦略立案までを担う「WACUL DXコンサルティング」や、フリーランスのデジタル人材のマッチングなども展開し、マーケティングとセールスのDXを支援しています。
出典:株式会社WACUL