11月2日付で就任、創業者からのバトンタッチ
デジタルデータ・分析企業のSimilarweb Ltd.(NYSE: SMWB)は2026年10月30日、マイケル・アッカーマン(Michael Akkerman)氏を最高経営責任者(CEO)に任命したと発表した。就任日は2026年11月2日。創業者兼CEOのオア・オファー(Or Offer)氏の後任となり、アッカーマン氏は同社のニューヨークオフィスを拠点に経営の指揮を執る。
オファー氏のCEO退任は、2026年5月にすでに公表されていた。同氏は約20年にわたり同社を率いてきた。経営の承継が完了するまでの間も、オファー氏は引き続き密接に関与し、アッカーマン氏と取締役会を支える。これにより、顧客、パートナー、従業員にとって安定した事業運営を確保するとしている。
新CEOの選考にあたり、取締役会は多数の候補者を幅広く検討した。この選考は、世界有数のエグゼクティブサーチファームであるSpencer Stuartの支援を受けて行われた。取締役会が最優先に求めたのは、会社の次なる成長ステージを率いるリーダーとして、Go-To-Market、戦略、商業面のリーダーシップに豊富な経験を持つ、実績あるオペレーターだったという。なお、会社の戦略、事業運営、財務見通しに変更はない。
デジタル広告・データ領域で積み重ねたキャリア
アッカーマン氏は、デジタル広告、データ、テクノロジー分野の企業で、経営幹部および事業運営のシニアリーダーとして20年近い経験を持つ。現在はDigital Turbine(NASDAQ: APPS)の最高事業責任者(Chief Business Officer)を務め、営業、パートナーシップ、マーケティング、プロダクト、事業運営にまたがるグローバルチームを率いている。これまでの主な経歴は次のとおり。
- data.ai(旧App Annie):最高売上責任者(CRO)として、営業、マーケティング、事業開発、全社戦略を含むGo-To-Market全体を統括。同社は、現在Similarwebがサービスを提供している大手企業顧客の多くに対し、アプリおよび市場に関するインテリジェンスを提供するプラットフォーム
- Cardlytics(NASDAQ: CDLX):最高プロダクト・戦略責任者として、エンジニアリングとともにプロダクト部門を率いた
- Uber(NYSE: UBER)、Pinterest(NYSE: PINS):事業部門のシニアリーダーを歴任
- Kenshoo(現Skai):キャリア初期に、グローバルの営業および戦略部門のリーダーを務めた。同社はイスラエル発のエンタープライズ向けマーケティングソフトウェア企業
学歴は、シドニーのニューサウスウェールズ大学で学位を取得している。同社は、プロダクト、パートナーシップ、営業の各機能にわたってデータドリブンでテクノロジーファーストの事業を拡大してきたアッカーマン氏の実績について、同氏が会社を前進させるうえで最適なリーダーであることを示しているとしている。
経営陣が語る「次のフェーズ」
取締役会会長:選考プロセスの集大成
Similarweb取締役会会長のハレル・ベイト=オン氏は、取締役会を代表して、まずオファー氏が会社を創業して以来発揮してきた卓越したリーダーシップに謝意を示した。同氏がSimilarwebをゼロから築き上げて今日の姿へと成長させたこと、そのビジョンやパートナーシップ、つくり上げた企業文化にも感謝を述べた。そのうえで今回の任命を、徹底的かつ規律ある選考プロセスの集大成と位置づけ、アッカーマン氏は次なるフェーズが求めるデータへの深い理解、事業運営の厳格さ、戦略的な洞察力、多領域にわたるリーダーシップを兼ね備えていると評価。取締役会として、同氏とSimilarwebの大胆なビジョンの継続に全幅の信頼を寄せているとした。
オファー氏:AI時代への移行を経て、成長の基盤は整った
オファー氏は、創業時から20年近くをSimilarwebと過ごしてきたと振り返り、これまでの道のりと現在の姿を誇りに思うと語った。事業はAI時代への移行を着実に成し遂げ、次の成長フェーズに向けた基盤が整っているとしたうえで、アッカーマン氏について、力量、専門性、エネルギーを持ち、Similarwebを前進させる経験と実績があると述べ、新体制への円滑な移行まで同氏を支えていく考えを示した。
アッカーマン氏:キャリア初期から顧客として見てきた価値
アッカーマン氏は、Similarwebについて、オンラインとアプリ内の双方で人々がデジタル世界でどう行動しているかを長年積み重ねてきた、業界屈指の価値を持つデータ資産を蓄積していると表現した。同氏はキャリアの初期から顧客としてSimilarwebを利用しており、この種のインテリジェンスを行動につなげることが意味のあるビジネス成果をもたらす様子を間近で見てきたという。さらに、AIがデジタル世界との関わり方や計測のあり方を一変させつつある今は転換点であり、人間の行動を理解することがこれまで以上に価値を持つ瞬間だと述べ、オファー氏とチームが築いた土台の上に次の成長を築いていく意欲を示した。
Similarwebは、Webおよびアプリに関するデータ、分析、インサイトを提供し、ユーザーがビジネス機会を見出し、競合の動向がもたらすリスクを把握し、戦略を最適化し、最適な顧客を獲得し、収益化を拡大できるよう支援している。同社は現在、AIを活用したデータプロダクトの拡大と、新規市場および既存市場におけるGo-To-Marketの実行加速に注力している。