
産学公民が箱根に集う二日間
神奈川県が持続可能な健康長寿社会の実現に向けて続けてきた「ME-BYOサミット神奈川」が、国際シンポジウム「ME-BYOサミット神奈川2026秋 From箱根 toグローバル」として開かれる。未病という考え方と未病改善の重要性を広め、神奈川発の未病産業の市場拡大を図る取り組みを、箱根から国内外の議論へとつなぐ場になる。
会期は11月4日(水)13時から17時40分、11月5日(木)9時20分から16時50分。会場は足柄下郡箱根町湯本256-1の湯本富士屋ホテルだ。テーマは「未病と最先端科学技術の融合~産学公民が連携する未病イノベーションの実践~」。未病指標と未病改善の実践、未病産業の多様な活動、最先端の科学技術がもたらす新たなイノベーションまでを対象に、市町村や企業、アカデミアなど現場で課題と向き合う当事者が集まる。国内外から著名な研究者らを迎え、議論を深める。
会場での参加は、招待者、関係者、報道が対象となる。一般向けには、神奈川県の公式サイトでアーカイブ動画を後日配信する予定で、配信時期は未定である。
産業創出と公益資本主義が論点に
初日は、東京大学名誉教授でME-BYOサミット神奈川実行委員会実行委員長の松本洋一郎氏による開会挨拶のあと、神奈川県知事で名誉実行委員長の黒岩祐治氏が基調講演を行う。続いて、身近な未病改善とエイジフレンドリーな地域社会づくり、最先端の科学技術を用いた未病の見える化と改善、ゲノムや腸内細菌およびデータに着目したヘルスイノベーションの三つのセッションが並ぶ。CYBERDYNE株式会社代表取締役社長/CEOの山海嘉之氏のほか、WHOやスタンフォード大学、シンガポール国立大学の関係者も登壇する。
2日目は、一般財団法人アライアンス・フォーラム財団会長の原丈人氏による特別講演「ME-BYO と公益資本主義」で始まる。新たな産業を創出・育成するイノベーション拠点、未病産業の多様な活動、医療の視点からの未病改善、人と文化・社会と地球の健康に目を向けた未病政策、未病社会システムの具体化まで、議論の幅は産業と政策の両面に広がる。終盤には「Vibrant INOCHI」と題した総括セッションが設けられ、箱根町長で副実行委員長の勝俣浩行氏が閉会挨拶を行う。プログラムは一部変更となる可能性がある。
協賛は、味の素株式会社、川本工業株式会社、コニカミノルタ株式会社、スルガ銀行株式会社、株式会社横浜銀行、損害保険ジャパン株式会社、SOMPOひまわり生命保険株式会社の7社。食品、製造、金融、保険の企業が名を連ね、未病を軸にした産業側の広がりも示している。
運営はヘルスケア専門の制作会社が担当
運営事務局は、ME-BYOサミット神奈川実行委員会(事務局は神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室)から運営業務を受託したファンメディケーション株式会社(代表取締役・森本滋久)が務める。同社は、キービジュアルの策定、チラシ制作、当日のセミナー録画、会場運営までを担う。
ファンメディケーションは「もっと早く知りたかったをなくしたい。」を目的に、2018年に設立されたヘルスケア領域専門のコンテンツ制作会社である。医療系有資格者によるエビデンスに基づく原稿制作に加え、リアルとオンラインのイベント企画運営、ライブ配信、動画の撮影・編集までを手がけられる点を強みとする。医療系学会の運営事務局をはじめ、行政が主催する健康イベントや学術セミナーの運営実績も多い。現在は、NPO法人神奈川乳癌研究グループ(よこはま乳がん学校)と、一般社団法人膵がん・胆道がん患者支援医療者ネットワークの事務局も担っている。