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「きつい・汚い・危険、だからカッコいい」――イオス・多賀谷兵馬社長が地元福岡で語った“強いチーム”のつくり方

「きつい・汚い・危険、だからカッコいい」――イオス・多賀谷兵馬社長が地元福岡で語った“強いチーム”のつくり方 働き方・組織
代表・多賀谷兵馬
代表・多賀谷兵馬

天神の書店で、人数限定の特別セミナー

福岡県飯塚市に本社を置く株式会社イオスの代表取締役・多賀谷兵馬氏は、2026年10月25日、福岡・天神の天狼院書店で人数限定の特別セミナーを開いた。地元・福岡が会場となり、講演は参加者との距離が近い形で行われた。

建設業界には、「きつい・汚い・危険」という3Kのイメージがいまも根強く残っている。多賀谷氏はそうした厳しい現場で、社員一人ひとりが誇りを持ち、互いを認め合いながら成長できる組織づくりに挑み続けてきた。今回の講演で語られたのは、単なる人材育成のテクニックではなく、人の可能性を引き出し、組織を変えるために経営者が持つべき「覚悟」である。

「優秀な人材を集めるだけでは、強い組織はつくれない」

「良いチームは、良い人間関係から。良い人間関係は、相手と向き合う覚悟から。」多賀谷氏によれば、どれほど優秀な人材を集めても、互いを信頼し、認め合う関係がなければ、本当に強いチームは生まれない。

経営者として多賀谷氏が自らに課している使命は、「社員を社会に必要とされる人材にすること」だ。重視するのは、社員に好かれることよりも、社員の未来のために本気で向き合うこと。人を育てるとは何か、強い組織とは何か。建設業界の常識を変えようと挑戦を続ける多賀谷氏は、自身の経験と信念をもとに、チームビルディングの本質を語った。

約2年間続く朝礼と、10の行動指針「クレド」

講演の後半では、同社が約2年間続けてきた「朝礼」が紹介された。社員同士のハイタッチで始まり、感謝を伝える時間、互いの良いところを褒め合う取り組みへと続く。一見すると小さな習慣だが、その一つひとつには、仲間を認め、信頼し、互いの存在価値を実感できる組織をつくりたいという想いが込められている。

あわせて、同社が大切にしている10の行動指針「クレド」についても解説があった。講演で取り上げられた項目には、次のようなものがある。

  • できない理由ではなく、どうすればできるかを考える
  • 約束は必ず守る
  • できていることに目を向ける
  • ありがとうを口癖にする

多賀谷氏は、こうした行動を日々積み重ね、理念を単なる言葉で終わらせず、社員一人ひとりの習慣へと変えていく取り組みについて、丁寧に、分かりやすく語りかけた。

職場の外にも通じる学び

講演の最後に多賀谷氏が伝えたのは、「今日の学びは、職場だけでなく、すべての人間関係に通じる」というメッセージだった。相手を理解すること、良いところを見つけること、そして感謝を言葉にして伝えること。これらは職場の仲間に限らず、家族や友人、大切な人との関係にもつながっていく。多賀谷氏が目指すのは、「誰もが自分の居場所と役割を実感し、自分らしく輝ける社会」の実現だ。今回の福岡講演会は、参加者が身近な人との関係や自分自身の存在価値について、改めて考える機会になったという。

3Kに「だから、カッコいい」を加える「4Kプロジェクト」

今回の講演は、「4Kプロジェクト」の一環として開かれた。このプロジェクトは、建設業界の「3K(きつい・汚い・危険)」という固定観念に「だからカッコいい仕事だ」という信念を加え、「4K」という新たな価値観へと転換し、働く人の誇りを社会へ発信していく取り組みだ。第一弾として書籍を出版し、第二弾として東京、大阪で講演会を開催。今回はその舞台を地元・福岡に移した。目指しているのは、建設・解体業界だけでなく、働くすべての人が自らの仕事に誇りを持ち、その姿を見た若い世代が「こんなカッコいい仕事をやりたい」と憧れる社会である。

主な活動内容は次のとおり。同社はこれらの活動をもとに、2026年内に書籍を50,000人へ普及させることを目指している。

  • 書籍『瓦礫の中から「誇り」が生まれた』の出版
  • 全国各地での講演会・セミナーの開催
  • SNSを活用した「現場で働く人」の魅力発信
  • オンラインコミュニティによる情報共有
  • 企業・教育機関との連携
  • 4Kの価値観に共感する企業・個人のネットワークづくり

書籍『瓦礫の中から「誇り」が生まれた』(著者:多賀谷兵馬)は、株式会社鴨ブックスから2026年8月17日に発売された。価格は2,000円(税込)で、全国書店・オンライン書店で販売されている。

多賀谷氏「必要のない仕事も、必要のない人もいない」

多賀谷氏は解体業を営む家に生まれ、幼い頃から現場に触れて育った。一度は異業種で営業職として経験を積み、その後家業に戻って、現場と経営の両面から会社づくりに取り組んでいる。プロジェクトについて多賀谷氏は、「僕が伝えたいのは、解体業界だけをカッコよくしたいということではありません。必要のない仕事なんて存在しない。そして、必要のない人もいないと思っています」とコメント。「『自分にも役割がある』『自分は誰かに必要とされている』と感じられる人を一人でも増やしたい」として、仕事に誇りを持つための新しい価値観である「きつい・汚い・危険、だからカッコいい。」という4K理論を、今後も全国へ届けていく考えを示した。

出典:株式会社イオス

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