EXGROWグループ(旧EXグループ)の株式会社EXCEED Energy(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役:塩田卓也)は、日本におけるAI向けデータセンターの開発・アセットマネジメント事業を開始する。日本と中東(アラブ首長国連邦・ドバイ)の拠点を生かした取り組みだ。電力・用地・通信などのインフラを整え、GPUサーバーを設置する入居企業に施設を提供する。あわせて、電力会社との協議・条件交渉などを支援するアドバイザリー業務も始める。
生成AIで高まる需要、立地を左右するのは電力だけではない
国内では生成AIの普及により、GPUサーバーを高密度に設置するデータセンターの需要が高まっている。一方で、データセンターの立地は電力の確保だけでなく、さまざまな条件に左右される。
同社はこれまで、太陽光発電所や系統用蓄電所の開発を通じて、電力会社との協議や用地開発の実務を培ってきた。この経験を生かし、立地にかかわる条件を一つずつ整えながらデータセンターを開発していく。
規模別の開発と電力・系統アドバイザリー
事業は、開発規模に応じた2つのデータセンター開発と、電力・系統に関するアドバイザリーで構成される。
- 10MW〜100MW級:特別高圧で受電する建屋型の開発に向け、国内の複数地域で検討を進めている。中東を中心とする海外投資家と協議を始めている。発熱の大きいAI用サーバーを水で冷やす「水冷式(液冷)」に対応する。
- 高圧受電(IT負荷1.5MW程度):国内の複数拠点での開発を目指し、建設の準備を進めている。
- 電力・系統のアドバイザリー:データセンター事業者・投資家を対象に、電力会社(一般送配電事業者)との協議・条件交渉などの支援、受電条件の分析、電源の調達方法の検討を受託する。
なお、受電の可否や工事費負担金、工期といった電力の供給条件は、一般送配電事業者が決定する。
ドバイ拠点を生かし、用地・電力の確保から稼働後の運営管理までを一貫して担う
EXGROWグループは日本(鹿児島、東京)とアラブ首長国連邦(ドバイ)に拠点を置き、ドバイでは不動産のアセットマネジメントを手掛けている。同社は、中東を中心とする海外の投資家が日本のデータセンターに投資する際に、用地と電力の確保、建設の管理から、稼働後の運営管理(アセットマネジメント)までを一貫して担う。施設の保有は、投資家およびデータセンター運営会社との協業を想定している。
同社のアセットマネジメント事業は、データセンター等の施設の開発・運営管理を受託するものだ。国内外の投資家から出資を募集したり、その取扱いを行ったりするものではなく、金融商品取引法上の第二種金融商品取引業・投資運用業の登録を要する業務は行っていない。今回の発表は事業の開始に関するお知らせであり、投資の勧誘を目的とするものではないとしている。
代表取締役の塩田卓也氏は、同社が創業以来、日本における電源・蓄電所等のインフラ開発と、ドバイを拠点としたグローバルな投資家・事業会社とのネットワーク構築に取り組んできたと説明する。そのうえで、AIの普及に欠かせない電力と施設を日本で着実に整えるため、中東を中心とした投資家ネットワークと日本におけるインフラ開発の専門性を生かして本事業を開始するとコメントしている。
相談の受付とグループ概要
同社は、データセンターへの入居を検討するGPU事業者・AI企業、電力会社との協議・条件交渉などの支援を希望する事業者、データセンターの保有・運営を検討する事業者・投資家からの相談を受け付けている。
EXGROWグループは、太陽光発電所や系統用蓄電所などの電源開発と、ドバイにおける不動産のアセットマネジメントを手掛ける企業グループ。経営メンバーは、国内の上場インフラファンドの組成・運営に携わった経験を持つ。拠点は日本(鹿児島、東京)、アラブ首長国連邦(ドバイ)、サウジアラビア(法人設立手続き中)にある。株式会社EXCEED Energyは2022年4月20日に設立された。
出典:合同会社EX