取材を呼び込むプレスリリースの共通点｜現役メディアが解説する5つの条件

「プレスリリースを送っても反応がない」「取材につながらない」──そんな悩みは少なくありません。実は、取材を呼び込むリリースには共通する5つの条件があります。この記事では、現役メディアの視点から“記者が反応するリリース”の作り方を解説します。

1. ニュース性（社会性×タイミング）

取材が入るリリースの第一条件は「ニュース性」です。企業が「伝えたいこと」ではなく、社会が「知りたいこと」になっているか。これが出発点です。

世の中の課題・トレンドと関連している
データや変化が客観的に示されている
“いま”取り上げる理由（タイミング）がある

単なる新商品紹介よりも、「なぜ今この動きなのか？」を語るリリースが強いです。

2. 具体性（数字・人・背景で裏づける）

「抽象的な表現」ではなく、「具体的な証拠」があるかどうか。記者が記事化するかどうかを決める最大のポイントは根拠と再現性です。

数値：前年比・割合・件数など
人：担当者コメント・事例
背景：企画のきっかけや課題感

たとえば「売上が好調」ではなく、「前年比135％に成長した背景に○○がある」と言えるだけで説得力が変わります。

3. 客観性（第三者視点を含める）

記者が重視するのは「公平に見えるかどうか」。一方的な主張ではなく、比較・引用・外部評価が入っていると、記事として扱いやすくなります。

調査会社・有識者コメント・第三者データを引用
自社以外の動向もあわせて説明
「〜と考えられる」「〜の可能性がある」など言い切らない表現

ニュースは「裏が取れるもの」。客観性の裏づけが、記者の信頼につながります。

4. ストーリー性（背景と想いを伝える）

数値や商品スペックだけでは、人の心は動きません。読者や視聴者の共感を生むのはストーリーです。

なぜ作ったのか（背景）
どんな課題を解決したいのか（目的）
誰のためのものか（ターゲット）

「数字＋人＋想い」が三位一体になると、メディアが“伝えたくなる”リリースになります。

5. 継続性（単発で終わらせない）

記者が信頼を持つのは「一発のニュース」ではなく、「継続的に情報を届ける企業」です。レターリリースのように、動きのある情報を定期的に届けることが取材関係の礎になります。 PRISAでは、1163名以上のメディア担当者へ「レター形式」で情報を届ける仕組みを提供しています。単発の発表を、継続的な関係構築に変える仕組みです。