「プレスリリースって、そもそも何?」
「どんなときに出せばいいの?」
そんな疑問を持つ広報・マーケ担当者も多いはずです。
この記事では、現役メディアの視点から
プレスリリースの基本・目的・効果をわかりやすく解説します。
1. プレスリリースとは?
プレスリリースとは、
企業や団体が報道機関(メディア)へ発表する公式文書のことです。
新商品・新サービスの発表、イベント開催、業績発表、人事異動、キャンペーンなど、
「企業の動きを世の中に伝えるための情報発信手段」として使われます。
語源は「Press(報道)」+「Release(発表)」。
つまり、プレスリリースは単なる広告ではなく、
報道を目的とした情報提供です。
2. プレスリリースの目的
プレスリリースの目的は、大きく分けて3つあります。
- メディア掲載を通じた認知拡大
新聞・Web・TV・雑誌などに掲載されることで、信頼性と知名度を高める。
- 企業ブランドの信頼向上
報道という第三者視点を得ることで、広告よりも“客観的評価”として伝わる。
- 取材やコラボのきっかけ創出
メディアや業界関係者との接点をつくる。
つまり、プレスリリースは「広報活動の起点」。
広告が“伝えたい人に直接届ける”なら、リリースは“伝えてもらう”仕組みです。
3. プレスリリースの主な配信内容
リリースは、ニュース性がある内容ならどんなテーマでも可能です。
一般的には以下のような内容が多く配信されています。
| カテゴリ |
主なテーマ例 |
| 新商品・新サービス |
発売開始/新機能追加/サービスリニューアル |
| 企業活動 |
業績発表/資金調達/業務提携/新拠点設立 |
| イベント・キャンペーン |
展示会出展/期間限定イベント/コラボ企画 |
| CSR・社会活動 |
寄付・支援活動/環境対応/社会貢献プロジェクト |
重要なのは、「ニュース性」と「社会的意義」。
単なる宣伝ではなく、「なぜ今この情報を出すのか」を明確にすることです。
4. プレスリリースの効果とは?
プレスリリースの効果は、単なる露出ではありません。
メディア掲載による“第三者発信”が、信頼と認知の両面に影響します。
- 信頼性の獲得(“取材された企業”としての印象アップ)
- 検索露出の増加(GoogleニュースやYahoo!ニュース掲載)
- SNS波及効果(掲載記事を通じた拡散)
- 採用・営業効果(企業認知向上による信頼感アップ)
特にBtoB領域では、「どのメディアに載ったか」が信用の指標になります。
広報活動を継続することで、
メディアとの関係性(取材率)も高まります。
5. プレスリリースの基本構成
一般的なリリース構成は次の通りです。
- タイトル: 記者の興味を引く要約(30〜40文字)
- リード文: 何が・いつ・どこで・なぜを簡潔に
- 本文: 背景・特徴・データ・コメント
- 会社情報: 企業概要・代表・所在地など
- 問い合わせ先: メール・電話番号
ニュースリリースの鉄則は、
「誰が読んでもすぐ理解できる」構成です。
6. プレスリリースとレターリリースの違い
PRISAでは、プレスリリースに加えて「レターリリース」という新しい形式を提案しています。
プレスリリースが「公式発表」だとすれば、レターリリースは
“取材を生む手紙”。
違いを表で見ると次の通りです:
| 項目 |
プレスリリース |
レターリリース |
| 目的 |
報道・掲載を狙う公式発表 |
取材や関係構築を狙う情報便 |
| トーン |
フォーマル・事実中心 |
カジュアル・文脈重視 |
| 内容 |
発表・実績・新情報 |
背景・データ・担当者コメントなど |
両者を併用することで、
「広報の精度」×「取材率」を同時に高めることが可能です。
まとめ|プレスリリースは「伝える」ではなく「届ける」ツール
プレスリリースは、単なる情報発信ではなく「メディアと社会をつなぐ接点」。
“何を伝えるか”より、“どう届けるか”が結果を左右します。
PRISAでは、メディア視点からニュースの作り方・配信サポートを行い、
取材につながるリリースの作成・配信をサポートしています。