「広報、何から手をつければいい?」――そんな中小企業の悩みに、現実的で続けられる広報戦略を7つのステップで解説します。大切なのは、派手さではなく「伝わる仕組み」を淡々と積み上げること。今日から動ける設計に落とし込みます。

1. 目的を一つに絞る(最長3か月の目標)

「採用」「見込み客獲得」「信頼形成(レピュテーション)」など、最重要の1目的を決めます。目的が複数だと、メッセージが分散し実行も続きません。
  • 採用:社員インタビュー、社内制度の可視化
  • 見込み客:事例・データ・導入効果の提示
  • 信頼:継続的な情報発信と第三者評価(メディア露出)

2. 誰に何を届けるか(ターゲット×提供価値)

ペルソナ(役職/課題/意思決定軸)を決め、「この人が得をする具体情報」を定義します。
  • 例:BtoBの広報担当者 → 「業界動向データ」「導入前後の比較」
  • 例:求職者(20代) → 「働き方」「現場のリアル」

3. コアメッセージを一本化する

3行で会社の価値を言語化します。「誰に」「何を」「なぜ今」が入ればOK。
例:業界の○○な課題に対し、当社は□□の方法でコスト△%を削減。中小企業が今すぐ始められる現実的なソリューションです。

4. 年間ではなく「四半期カレンダー」で走る

3か月単位でテーマを決め、月次のアウトプットに落とします。 <
アウトプット 目的との紐づけ
1か月目 プレス/レター:基礎データ発表 信頼形成(一次情報)
2か月目 事例・導入効果の公開 見込み客獲得
3か月目 トレンド解説+独自コメント 想起強化・露出


5. 発信チャネルの役割分担(最小構成)

  • コラム(オウンド):検索流入と蓄積
  • レターリリース:メディアへ“読みやすい手紙”で継続接触
  • X(旧Twitter):共感と拡散、記事誘導
  • プレスリリース:節目の“公式発表”で第三者露出
単発ではなく、コラム→レター→X→プレスが循環する設計が理想です。

6. 週間ルーティンで“継続”を仕組みにする

  • 週1:コラム1本(または既存記事の追記)
  • 週1:レターリリース(素材のショート化)
  • 週2:X投稿(共感1・有益1、半分は記事誘導)
  • 月1:成果レビュー(検索KW/流入/問い合わせ)

7. 指標(KPI)と振り返り

最重要目的に対して、先行指標→中間→最終を連鎖で置きます。
  • 先行:記事公開数、レター送付数、X投稿数
  • 中間:検索流入、読了率、メディア返信数
  • 最終:問い合わせ/応募/商談/掲載本数

付録:すぐ使える広報テンプレ

① 四半期テーマ例

  • Q1:課題提示(データ/調査)
  • Q2:解決(事例/導入効果)
  • Q3:拡張(新サービス/アライアンス)
  • Q4:総括(年間まとめ/来期の見通し)

② レターリリースの基本構成

【件名】時流×自社データの掛け算(例:○○が△△に与える変化)
【本文】1) 背景 2) 自社データ 3) 取材のヒント 4) 連絡先

③ 週間チェックリスト

  • 今週の“ニュース素材”は1つ拾えたか
  • 数字/人/背景のいずれかを必ず入れたか
  • 次週のX投稿に転用できる要素があるか

まとめ|計画より“継続”。続けられる戦略が成果になる

中小企業の広報は、「大きくやる」より「続けて積む」ほうが強い。最小単位のルーティンでも、ニュース素材を拾い、編集し、継続して届ければ結果はついてきます。 PRISAは、レターリリースを軸に、書き方送り方まで“届く広報”を支援します。

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