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ロジスティード、海外約40拠点のERPを2年半で刷新 決算集計は1社あたり月約8時間から10分未満に

ロジスティード、海外約40拠点のERPを2年半で刷新 決算集計は1社あたり月約8時間から10分未満に DX・テクノロジー

グローバルに物流を展開するロジスティード株式会社が、アジアおよび欧米の約40拠点のERPを「Microsoft Dynamics 365」に刷新しました。刷新は2年半で行われました。プロジェクトはロジスティードソリューションズ株式会社の統括の下で進められ、株式会社日立ソリューションズと、シンガポールに本社を置くHitachi Solutions Asia Pacific Pte. Ltd.が導入を担いました。今回の刷新により、ロジスティードは経費精算・購買業務の標準化、会計連携、各国の税法への対応を実現しました。あわせてデータモデルも共通化し、決算集計業務を1社あたり月約8時間から10分未満に短縮しています。

独自運用のERPや不統一なデータなど、山積みだった課題

ロジスティードは、アジア、欧州、北米を中心とする30の国と地域で、1,000を超える拠点を構えて幅広い物流ソリューションを展開しています。同社は今後めざす姿として、2030年度に売上高1兆5000億円、海外比率50%以上などを掲げています。その実現に向けて、グループ全体のガバナンス強化が急務となっていました。

ただ、足元には多くの課題がありました。M&Aでグループ入りした会社が独自に運用してきたERPは老朽化が進み、保守コストも増えていました。海外拠点にはブラックボックス化したままのシステムも残っていました。属人化した業務プロセスや手作業によるオペレーションには潜在的なリスクがありました。さらに、データやコード体系が統一されていないことがデータ分析やレポート作成の大きな負担となっており、データモデルの共通化が求められていました。

こうした状況を受けて、ロジスティードは中長期的にめざす姿「LOGISTEED2030」の達成に向け、サプライチェーンのガバナンス強化と業務標準化を目的に、ERPをグローバルで刷新しました。プロジェクト全体はロジスティードソリューションズが統括し、複数のパートナーが参画しました。日立ソリューションズグループは北米、欧州、アジアに拠点を持ち、米国マイクロソフト社本社との強いパートナーシップの下で、「Microsoft Dynamics 365」のグローバル導入や、複数の国にまたがるプロジェクト管理のノウハウを培ってきました。今回は、グローバルでの実績や対応力、「Microsoft Dynamics 365」の多様な機能に関する知見が評価され、メインパートナーに選ばれました。

22カ国約40拠点への展開で得られた3つの成果

構築は、日本と海外の双方でDevOpsを活用して進められました。日立ソリューションズグループは、グローバル展開の知見を生かして、各国の法律や税規制への対応などを支援するテンプレートを開発し、短期間でのグローバル導入を支援しました。プロジェクトの主な成果は次の3点です。

  • 「Microsoft Dynamics 365」を22カ国約40拠点に展開し、内部統制とグローバルガバナンスを強化。海外拠点ごとに異なっていた業務運用や承認プロセスを標準化した
  • 共通データモデルとMDM(マスターデータ管理)を整備し、グローバルで統一されたデータ活用基盤を構築。データドリブン経営に向けたDX基盤を確立した
  • 請求・経費精算・購買業務を標準化するとともに、決算集計業務を1社あたり月約8時間から10分未満へ短縮し、業務効率を大幅に向上させた

プロジェクト関係者が語る導入の手応え

財務戦略本部 経理財務部 経営サポートG 部長補佐の二澤憲一氏は、海外の小規模な現地法人も統一されたERPによって統制が図れるようになり、海外事業拡大の基礎が確立したと述べています。今後はグローバルでのERP標準化をさらに進め、データドリブン経営を加速する「コックピット」の実装に取り組み、データ分析からトップラインの拡大につなげたい考えです。

対象業務システム全域の統括プロジェクトマネジャーを務めた、ロジスティードソリューションズ ERPビジネス事業部 ERPビジネス部 チーフプロジェクトマネージャの熊田静氏は、ロールアウトの優先順位の決定やリスクヘッジの方法について、日立ソリューションズグループの各国での豊富な導入経験と税法対応の知見に助けられたと振り返っています。熊田氏によると、同グループはグローバルな要員を適材適所にアサインし、目標とするスケジュールをどうすれば達成できるのかをともに考え、真摯に対応したといいます。また、Gitを用いたソフトウェア開発におけるブランチ管理手法のひとつである分散型バージョン管理の「Git Flow」など、担保したいソースコード管理のイメージや、各リージョンサーバーへのリリース管理のイメージについても的確なサポートがあったとしています。熊田氏は、日立ソリューションズグループの持つ経験値、チームワーク、技術力の高さに支えられ、納期通りにロールアウトを完了できたと述べています。

日立ソリューションズグループは、Microsoft Dynamics事業の強みとして、グローバル対応力、多数の導入実績、業種知識を生かしたソリューション群、マイクロソフト社とのパートナーシップの4つを挙げています。同グループは今後も、企業の基幹システムの課題に対して「Microsoft Dynamics 365 ソリューション」をはじめとするサービスを提供し、顧客の意思決定の迅速化と業務効率の向上に貢献していくとしています。あわせて、企業の経営基盤の高度化とグローバル事業の成長にも引き続き貢献していく方針です。

出典:株式会社日立ソリューションズ

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