セルシス、2026年2Q決算で増収増益を達成し通期業績予想を上方修正 「CLIP STUDIO PAINT」が成長を牽引

2026年2Q決算の概況

2026年第2四半期(2026年1月1日〜2026年6月30日)の業績は、売上高が55.6億円(前年同期比17.4%増)、営業利益が22.2億円(同44.8%増)となりました。期初計画に対しても売上高で111%、営業利益で139%の進捗率となり、大幅な増収増益を達成しています。

2026/12期 2Q業績

2026/12期 2Q業績進捗率

この好調な業績は、主力製品である「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップが好評だったことが主な要因です。サブスクリプションモデルの年間経常収益(ARR)は過去最高の63億円を超え、前年同期比で1.3倍の成長を記録しました。営業利益率も40%を達成しています。

経営指標も順調に推移しており、サブスクリプションARRが63.1億円(前年同期比30.7%増)を記録し、解約率(チャーンレート)も4.9%と低水準を維持しています。また、プラットフォーム利用者数は全世界で1,308万人を超え、CLIP STUDIO PAINTの累計出荷本数は6,704万本に達しました。海外ユーザーの割合は83.0%です。

CLIP STUDIO PAINT サブスクリプションモデルのARR推移

2026/12期 2Q経営指標

プラットフォーム利用者数に関する詳細はこちらで確認できます。
https://www.celsys.com/topic/20260706

通期業績予想の上方修正

2026年12月期通期の業績予想も上方修正され、売上高は創業以来初となる100億円を超える見込みです。具体的な修正後計画では、売上高108.1億円(前回予想比8.5%増)、営業利益40.0億円(同20.6%増)を見込んでいます。

通期業績予想修正

通期業績進捗率 修正計画に対し2Qは順調な進捗

この上方修正の背景には、メジャーバージョンアップ効果に加え、新興国向けマーケティングの強化やモバイルユーザー向け施策が奏功し、サブスクリプション契約および買い切り版の販売が当初計画を上回って推移していることがあります。費用面では、外注費を中心とした原価および広告宣伝費を中心とした販売管理費が計画通りに推移し、利益増に寄与しました。

中期経営計画2025-2027の進捗においても、売上高・営業利益計画は1年前倒しで達成される見込みです。中期経営計画の最終年度である2027年12月期の業績は、今後見直しが実施される予定です。

中期経営計画2025-2027の進捗と今後の見込み

株主還元策の強化

好調な業績を踏まえ、株主還元も強化されます。2026年12月期の年間配当予想は、当初の38円から12円増配の50円に修正されました。中間配当は20円、期末配当は創立35周年記念配当10円を含む30円が予定されています。

資本政策:配当

AI時代における事業戦略

AIテクノロジーが急速に拡大する現代においても、セルシスはAIに代替されない価値提供を軸とした事業構造を確立しています。CLIP STUDIO PAINTの主要ユーザーは趣味やハイアマチュアのクリエイターであり、創作活動を通じた楽しさ、スキル向上、コミュニティでの共感といった「創作体験」の価値を重視しています。これにより、生成AIの利用が拡大する環境下でも、CLIP STUDIO PAINTのユーザー数および売上は継続して成長しています。

AIテクノロジーによる事業への影響

関連情報

より詳細な情報は以下のリンクから確認できます。