アルフレッサがEmber LifeSciencesと資本業務提携し、医薬品コールドチェーンの品質向上を目指す

アルフレッサ、Ember LifeSciencesと資本業務提携を締結

アルフレッサ株式会社は、医薬品コールドチェーンの品質向上を目指し、Ember LifeSciences, Inc.と資本業務提携を締結しました。この提携は、厳格な温度管理が必要な医薬品の輸送における品質確保を強化することを目的としています。

Ember LifeSciencesは、2℃~8℃の温度を維持する温度管理機能に加え、IoT技術を活用して位置と温度データをリアルタイムで可視化し、トレーサビリティを実現する「Ember Cube」などの医薬品輸送ソリューションを提供しています。

提携の背景

近年、スペシャリティ医薬品のように厳格な温度管理が求められる医薬品が増加しています。また、在宅医療の進展に伴い、患者の個人宅への配送需要が拡大しており、医薬品流通におけるラストワンマイルを含めたコールドチェーン全体の品質確保の重要性が高まっています。

アルフレッサグループは、「25–27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」において、医薬品等の導入・開発、製造から物流・販売、市販後調査、ラストワンマイルまでを一体となって提供するトータルサプライチェーンサービス(TSCS)を事業戦略の柱としており、その機能充実に注力しています。

提携の主な内容とソリューションの特長

アルフレッサは、Ember LifeSciencesへの出資を通じて、同社の技術開発および事業展開を資金面から支援します。さらに、日本のヘルスケア分野において、「Ember Cube」等のソリューションの独占的な販売権を取得し、アルフレッサの全国的な医薬品流通ネットワークを活用して日本市場への展開を進めます。

Ember LifeSciencesは、アルフレッサに対して「Ember Cube」等の安定的な供給、関連システムの提供・保守・アップデート、および技術面・マーケティング面でのサポートを行います。

「Ember Cube」等のソリューションの特長

  1. 2℃~8℃を72時間以上維持する2種類の製品

    • 軽量な「Ember Cube2」(保冷剤で温度維持)と、電源とバッテリーで冷却機能を制御する「Ember Cube」があります。いずれも2℃~8℃の温度帯を72時間以上維持可能です。
  2. 輸送状況の可視化とトレーサビリティ

    • IoT技術により、位置・温度データをクラウドからリアルタイムでモニタリングできます。GPS、温度ロガー、開閉アラートを一体的に管理することで、輸配送と保管の品質確保およびトレーサビリティを実現します。輸送状況はダッシュボードで視覚的に一覧できます。

    Ember Cube Return Instructions

    Ember Operations Overview Dashboard

  3. 回収・再利用を前提とした設計

    • 使い捨て包装材を排除し、回収・再利用が可能な設計により、総コスト削減と廃棄物削減による環境負荷低減に貢献します。また、自動デジタルラベル機能により、印刷ラベルの廃棄削減と業務効率化が図られます。
  4. デザイン性への高い評価

    • 「Ember Cube2」は、デザイン品質と革新の世界的基準である「Red Dot Awards: Product Design」において、「Best of the Best」を受賞しています。

Ember LifeSciences, Inc.の会社概要

項目 内容
名称 Ember LifeSciences, Inc.
所在地 Westlake Village, California, United States
代表者の役職・氏名 Founder & CEO, Clay Alexander
事業内容 医療・製薬向けのコールドチェーン技術、特に温度管理が必要な医薬品やワクチンを輸送するための自己冷却式・クラウド接続型配送ボックス「Ember Cube」等の開発・提供
設立年月日 2022年5月20日

Ember LifeSciences, Inc. Company Profile

今後の見通し

本件による今期の業績への影響は軽微であると見込まれていますが、中長期的にはアルフレッサグループの企業価値向上に資するものと考えられています。

アルフレッサは、現在展開しているスペシャリティ医薬品の患者宅特殊配送サービス「Home Care Delivery」へ、本ソリューションを活用することも検討を進めるとしています。これらの取り組みを通じて、安心・安全・高品質な医薬品コールドチェーン全体の機能実現を目指します。

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