こんにちは。PRISA編集部です。 「求人広告を出しても、まったく応募が来ない…」 「BtoB企業は地味で、学生や転職者に魅力が伝わりにくい」 「採用広報の戦略と言っても、何から手をつければいいか分からない」 これは、今多くのBtoB企業の経営者さま、広報・人事担当者さまが抱える深刻な悩みです。 労働力不足が社会問題化する現代において、「採用」はもはや人事部だけの仕事ではありません。企業が「選ばれる側」として、自社の魅力を能動的に発信し続ける**「採用広報」**は、企業の未来を左右する重要な**「経営戦略」**そのものとなっています。 この記事では、現役メディアとしての視点も交えながら、BtoB企業が「選ばれる会社」になるための採用広報の戦略と、その鍵を握る「プレスリリース(事実)」と「ストーリーテリング(想い)」の具体的な手法について、徹底的に解説します。

採用広報とは? なぜ今、BtoB企業こそ重要なのか

  まず「採用広報とは何か」を明確にしておきましょう。 従来の「採用活動(リクルーティング)」が、”募集”をかけて”応募者”を待つ「待ち」の姿勢だったのに対し、「採用広報(リクルーティングPR)」は、潜在的な候補者(まだ転職を考えていない層も含む)に対し、自社の魅力を継続的に発信し、「ファン」になってもらう「攻め」の活動を指します。 特にBtoC企業に比べて事業内容が伝わりにくいBtoB企業こそ、この採用広報が重要になります。なぜなら、求職者はもはや「給与」や「勤務地」といった条件だけで会社を選んでいないからです。
  • この会社は、社会にどんな価値を提供しているのか?(ビジョン)
  • どんな人たちが、どんな想いで働いているのか?(カルチャー)
  • 自分はここで成長できるのか?(働きがい)
こうした「条件」の先にある「意味」や「共感」こそが、入社の決め手となります。これらを伝えるのが、まさに採用広報の役割なのです。

【失敗あるある】その発信、求職者に届いていません

  「採用広報、やっているつもり」でも、成果が出ないケースには共通点があります。
  • 失敗例1:「いい会社」アピールに終始している 「アットホームな職場です」「風通しが良いです」といった、どこの会社でも言える抽象的なアピールばかり。求職者が知りたい「リアル」がありません。
  • 失敗例2:広報部と人事部が連携していない 広報は「対メディア」、人事は「対求職者」と縦割りになり、発信するメッセージがバラバラ。企業のブランドイメージが統一されていません。
  • 失敗例3:「事実」だけで「想い」がない 福利厚生や制度(事実)の紹介はするけれど、なぜその制度を作ったのか、社員がどう感じているか(想い)が語られていません。
採用広報の成功の鍵は、客観的な「事実」と、主観的な「想い(ストーリー)」の両輪を、一貫した戦略のもとで発信し続けることにあります。

採用広報の戦略的ステップと具体的な手法

  では、具体的に採用広報の戦略はどのように進めればよいのでしょうか。基本的な3つのステップと、代表的な手法をご紹介します。  

ステップ1:採用ペルソナ(誰に)を明確にする

「優秀な人」といった曖昧なターゲット設定では、誰にも響きません。「どんな価値観を持ち、どんな働き方を望む人」に来てほしいのか、具体的な人物像(ペルソナ)を、広報・人事・経営陣ですり合わせます。  

ステップ2:自社の「魅力の核(EVP)」を定義する

EVP(Employee Value Proposition)とは「従業員への価値提案」のこと。「給与」だけでなく、「事業の社会性」「成長機会」「働く仲間」「社風」など、他社にはない自社独自の「魅力の核」を言語化します。  

ステップ3:チャネル(どう伝えるか)を選定する

ペルソナに「魅力の核」を届けるため、最適なチャネルを選びます。これが「採用広報の手法」となります。
  • プレスリリース:(客観的な事実・信頼)
  • レターリリース:(経営者や社員の想い・ストーリー)
  • オウンドメディア(採用ブログ):(社員インタビュー、社風の紹介)
  • SNS(X, Instagram, Noteなど):(日常のカルチャー発信)
  • 採用ピッチ資料:(会社の全体像をまとめた資料)
 

【手法別】「事実」と「想い」を届ける採用広報術

  数ある手法の中でも、企業の「公式な情報発信」として特に重要な「プレスリリース」と「レターリリース(ストーリーテリング)」の活用法を解説します。

手法1:プレスリリースで「客観的な事実」を届ける

  「自称・いい会社」ほど、信頼されないものはありません。採用広報におけるプレスリリースは、自社の魅力を「客観的な事実」として社会(メディア、求職者、投資家)に示す絶好の機会です。 【採用広報プレスのネタ例】
  • 「男性育休取得率〇〇%達成」「独自の『リスキリング制度』を導入」など、AI時代を見据えた働き方改革のニュース
  • 「健康経営優良法人に認定」「〇〇アワードを受賞」など、第三者評価
  • 「新卒入社〇年目の社員が新規事業の責任者に抜擢」など、具体的な人事制度の運用実績
こうした「事実」をプレスリリースとして発信することで、求職者に「この会社は口先だけでなく、本当に実行しているんだ」という信頼感を与えます。

手法2:レターリリースで「共感を生む想い」を届ける

  「事実」だけでは、人の心は動きません。特にBtoB企業が採用で勝つためには、「なぜ、この会社で働くのか?」という「意味」や「共感」が不可欠です。ここで活用したいのが、ストーリーテリングの手法、すなわち「レターリリース」です。 プレスリリースが「事実」を伝えるものなら、レターリリースは「想い」を伝えるもの。AIには書けない、人間の「体温」が伝わるコンテンツです。 【レターリリースのネタ例】
  • 経営者の想い:なぜこの会社を創業したのか。どんな未来を実現したいのか。
  • 社員のストーリー:なぜ入社を決めたのか。どんな失敗を乗り越え、何にやりがいを感じているのか。
  • 制度の裏側:なぜ「男性育C休」を推進するのか。その背景にある経営陣の「想い」や「苦労」
こうしたストーリーは、メディア関係者の目にも留まりやすく、「この会社のカルチャーを取材したい」という次のメディアリレーションズにも繋がっていきます。

まとめ:採用広報は「事実」と「想い」の両輪でprisa.jpを活用しよう

  人材不足が加速する時代、BtoB企業が「選ばれる会社」になるためには、戦略的な採用広報が不可欠です。成功の鍵は、「客観的な事実」で信頼を勝ち取り、「主観的な想い」で共感を生み出すこと。 `prisa.jp` は、この採用広報の「両輪」である「プレスリリース(事実)」と「レターリリース(想い)」を、ワンストップで発信できるプラットフォームです。 経営者、広報、人事の皆さまが一体となり、自社の価値を未来の仲間に届ける第一歩として、ぜひ `prisa.jp` をご活用ください。

「事実」と「想い」の発信を使い分け、未来の仲間と出会う採用広報を始めましょう。

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