広報・PR担当の皆様へ

こんなお悩み抱えていませんか?

「渾身のプレスリリースを書いたのに、どのメディアからも連絡がない……」
「新商品を発売したのに、業界紙にすら取り上げてもらえない……」

毎日何百通ものプレスリリースを受け取るメディア側の人間として、正直にお伝えします。
「取材されないリリース」と「取材したくなるリリース」には、明確な構造の違いがあります。

それは文章の上手い下手ではありません。
記者が記事を書くために必要な「材料」が揃っているかどうかの違いなのです。

この記事で解説する「5つの条件」
  • 条件1. ニュース性(社会性 × タイミング)
  • 条件2. 具体性(数字・人・背景)
  • 条件3. 客観性(第三者視点)
  • 条件4. ストーリー性(背景と想い)
  • 条件5. 継続性(関係構築)

条件1. ニュース性|「なぜ今なのか」を語れるか

企業都合の「お知らせ」を脱却する

取材が入るリリースの第一条件、そして最大の壁がこの「ニュース性」です。
多くの企業が陥りがちなのが、「新商品が出ました」「移転しました」という「企業が伝えたいこと(Company logic)」だけで構成されたリリースです。
しかし、メディアが求めているのは「社会が知りたいこと(Social logic)」です。

ニュース性を高める3つのチェックポイント
  • 世の中の課題解決になっているか?
    (例:人手不足、SDGs、物価高などの社会トレンドとリンクしているか)
  • 客観的なデータはあるか?
    (例:市場が拡大していることを示すグラフや調査結果)
  • 「いま」取り上げる理由があるか?
    (例:法改正のタイミング、季節性、〇〇の日など)

条件2. 具体性|記者は「証拠」を探している

「大好評」などの形容詞は信用されない

「非常に好調です」といった形容詞だけの表現は避けるべきです。
記者は「再現性のある事実」=「証拠」がないと記事が書けないからです。取材を呼び込むためには、以下の「3つの具体」を盛り込みましょう。

要素 悪い例 良い例(取材される書き方)
数値 売上が伸びています 前年同月比135%を達成、累計導入社数1,000社突破
担当者も喜んでいます 開発責任者〇〇「苦節3年の開発秘話」や、導入企業〇〇様のコメント
背景 新商品を発売します 業界初の試みとして〇〇という課題解決のために開発

条件3. 客観性|「手前味噌」になっていませんか?

どれだけ自社で「最高の商品です!」と叫んでも、それは宣伝に過ぎません。
ニュースとして扱われるためには、「公平に見えるかどうか」が極めて重要です。
記者が安心して取材できるリリースには、以下のような客観的要素が含まれています。

  • 調査会社や官公庁のデータを引用している
    (「総務省のデータによると〜」など)
  • 有識者や専門家のコメントがある
    (大学教授や業界アナリストの推奨など)
  • 自社以外の動向にも触れている
    (「業界全体で〇〇という動きがある中、当社は〜」という文脈)

条件4. ストーリー性|共感なしに記事は生まれない

読者や視聴者の心を動かすのは、いつだって「人の想い」や「苦労のストーリー」です。
「数字(論理)」で説得し、「ストーリー(感情)」で共感を得る。この両輪が揃ったとき、記者は「これは世の中に伝えるべき物語だ」と確信します。

📝 ストーリーを構成する3要素
  1. Why(なぜ作ったのか):創業者の原体験、社員の個人的な悩みなど
  2. Mission(何を解決したいのか):その商品で世の中をどう変えたいか
  3. Target(誰のためのものか):具体的なペルソナへの愛

条件5. 継続性|一発屋で終わらせない

一度リリースを送って反応がなかったからといって諦めていませんか?
メディア関係者は、突然現れて一度だけ大きな花火を打ち上げる企業よりも、「地道に情報を発信し続ける企業」を信頼します。

PRISAが推奨する「レターリリース」のように、大げさな発表でなくても、日々の活動や業界の知見を定期的に届ける仕組みを持つことが、取材への最短ルートとなります。

  • ニュース性:「企業が言いたいこと」ではなく「社会が知りたいこと」を書く。
  • 具体性:形容詞で飾らず、数値・事実・人のコメントで証拠を示す。
  • 客観性:第三者データや市場の文脈を入れ、信頼性を担保する。
  • ストーリー性:開発背景や想いを語り、記者の感情を動かす。
  • 継続性:単発で終わらせず、定期的な接触で信頼を積み重ねる。

「発表」をゴールにするのではなく、「関係づくり」のスタートとしてプレスリリースを捉え直してみませんか?

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