【2022 年 4 月から保険の適用対象に】
保険適用拡大後、患者数が増加している「不妊治療」
2022 年 4 月から不妊治療が保険の適用対象となり(※1)、ますます注目が集まる不妊治療。「日本生殖補助医療標準化機関」の調査によると、保険適用拡大後、体外受精などの患者数が増加したと回答したのは 26 施設中 19 施設で 73%。
※1:人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」について、婚姻関係にある、または事実婚のカップルに保険適用されることになった。
【子宮内の細菌を調べ、不妊の原因を解明できる日本発の検査技術が誕生】世界初の「子宮内フローラ検査」の実用化に成功した Varinos 株式会社
■Varinos の「子宮内フローラ検査」は、厚労省に「先進医療」と認められた検査技術
世界初の「子宮内フローラ検査」の実用化に成功したのが Varinos 株式会社。Varinos の子宮内フローラ検査は、2017 年 12 月に世界で初めて実用化され、2022 年 6 月には厚生労働省により「先進医療」に認められた技術。
■子宮内フローラを調べることで不妊の原因を探り、治療の成功率を高められる!
この検査は、子宮内の細菌叢(フローラ)を調べることで不妊の原因を探り、治療の成功率を高めようというもの。Varinos 以外には世界で数社しか保有しない検査技術。「子宮内フローラ検査」を導入する医療機関は、現在累計 300 施設以上で、総検査件数は 2 万件以上に達する不妊治療の世界で注目の技術!
【子宮内のラクトバチルス菌が少ないと、体外受精の成功率は低下】
子宮内フローラ検査の結果をもとに治療することで、子宮内環境を改善できる
長年、子宮は無菌と考えられていたが、アメリカの大学により 2015 年に細菌の存在が明らかに。2016 年、「子宮内に善玉菌のラクトバチルス菌が少ないと体外受精成功率が低下する」と判明。2017 年、Varinos が、子宮内細菌の DNA を調べる「子宮内フローラ検査」を開発。
■ラクトバチルス菌を子宮に入れるなどすれば、2 週間~2 か月で子宮内環境が改善
「子宮内フローラ検査」の結果をもとに、不妊治療の専門医師が治療を実施。ラクトバチルス菌を子宮に入れたり、抗生物質を利用するなどすれば、2週間~2か月で子宮内環境が改善する。
今後は、がんや遺伝性難病にも使えるゲノム検査の開発・実用化を目指す 株式会社 Varinos 代表取締役 CEO 桜庭 喜行
理化学研究所ゲノム科学総合研究センターなどを経て、2017 年に Varinos を創業。
「子宮内フローラ検査」などのような、診断や治療方針の決定にゲノム情報を利用する「ゲノム医療」の実現化を目指している。
生殖医療にとどまらず、今後は、がんや遺伝性難病においても 新規ゲノム検査の開発・実用化を目指している。