~今、日本庭園と造園師は絶滅の危機に瀕している~
100年先にも日本庭園を残すため海外での造園を開始した若菜義大
野村総合研究所によると、2030年には新設住宅着工戸数が31%減少する(2018年比)。新たに造られる日本庭園は激減し、日本から日本庭園の職人・文化がなくなってしまう事態が予測されている。35年以上に渡って日本庭園造りを行う「わかな造園」の2代目代表取締役の若菜義大氏は、造園需要が減る現状を前に、「日本庭園」を100年先にも残せるよう、海外での造園に取り組む。
【若菜氏の日本庭園復活プロジェクト①】
古民家を日本庭園付きモデルハウスに改修し、海外にアピール!
日本国内の造園需要には限界を感じる一方、海外の造園需要は高まっているという若菜氏。そこで、千葉県千葉市の築120年超の古民家を“日本庭園を有したモデルハウス”に改修!この「古民家 和かな」は、オンライン上で“日本的なモデルハウス”を見てもらう発信拠点に。また、地域に開けたコワーキングスペースなどとしても利用されている。
【若菜氏の日本庭園復活プロジェクト②】
GDP成長率が著しい東南アジアに進出し、造園を開始!
2021年5月、造園需要が高まっているベトナムに現地法人を設立!ベトナムを拠点とし、日本文化への評価が高いタイやインドネシアなどでも造園を開始!GDPの成長率が著しい東南アジアをマーケットとすることで、“日本庭園の生き残り”を図る。2023年、若菜氏は東南アジア3か国を飛び回り、各国で造園予定。
【若菜氏の日本庭園復活プロジェクト③】
2023年から技能実習生に造園技術を伝授!“未来の造園師”を育成!
このままでは日本庭園を造れる職人がいなくなると予想した若菜氏は、職人育成にも励む。
2023年から「わかな造園」では、外国人技能実習生を受け入れを予定している。
造園の知識を身につけてもらい、母国へ帰った後、造園師として活躍できることを目指している。