【略歴】
▼プロ柔道家として、01年・03年に2大会連続で世界選手権に出場し、ベスト8に入賞するなど国際大会でも活躍。
▼引退後、整骨院を開院し、現在では介護関連事業所をはじめ7事業所、発達障がい児への運動療育事業、地域の子供達の自己肯定感を高めるための柔道教室なども運営している。

大久保嘉人選手などトップアスリートのメンタルコーチも務める!
独自開発の「目標達成メソッド」を五輪選手や経営者など1万人に指導

▼元サッカー日本代表・大久保嘉人選手など多くのトップアスリートの目標達成をサポート。

その経験を活かし、「目標達成メゾット」を独自に開発。オリンピック選手から中小企業経営者まで10年間で約1万人に指導。
この「目標達成メソッド」を自身の会社にも導入し、経営危機から脱した。
また、メソッドを紹介した『頑張り方の教科書』も出版している。

大野氏も家庭で実践する「子どもに目標達成させる方法」とは?
今すぐ実践できる「ドメスティック・マネジメント」

■子どもが目標達成できない原因は、親の行動にある!

数々のトップアスリートの“目標達成”をサポートしてきた大野氏。
「アスリートも子どもたちも、結局、人の本質は変わらないんです。つまり、私の目標達成メソッドは、アスリートのみならず、家庭でも利用できます」と言う。
「よかれと思ってとる親の行動が、子どもの「やる気」や「意欲」すなわち目標達成を阻害することもあるんです」と話す。

【大野氏も実践!子どもに目標達成させる方法】

■できてるコトよりできてないコトを指摘し続けると、自己否定感が強まるのでNG!
⇒「できたことやできてること」を子どもに伝えると良い

「足らずを満たす」は一見前向きに思えるが、結果的に「出来ていないこと」を突き付けてしまう。「私は出来ていない」と潜在的に刷り込まれ、“成長”とは真逆の結果になる。
その為、大野家では「どんな小さなことでも“できてることを見つけて”」子どもに伝えている。
大野氏自身が、子育てで最も重要視する「自己肯定感」を高める最も効果的な方法。

■目につくこと全部をダメ出しすると、子どもに自己否定感が刷り込まれるのでNG!
⇒子どもに絶対してほしくないこと以外はスルーすることも大事

子どもは、大人以上にできないことや知らないことが多い。親からあれもこれも“ダメ出し”されると、子どもは“混乱”し、“自己否定”が刷り込まれる。
「絶対子どもにしてほしくないこと(絶対に譲れないこと)」を数点、決めておくと良い。それを親の「自分ルール」にすれば、何より「親が楽に」なる。

■子どもが褒められた時、謙遜するのはNG!
⇒「有り難く受け入れる」と、子どもの自尊心が育つ

自分の子どもを褒められた時、「そんなことないです」と親は謙遜しているつもりでも、その言葉の使い方自体が「自己否定的」になっているため、親が子どもに対するネガティヴな思い込みが刷り込まれる。
子どもが褒められた時は、有り難く受け入れると、親の自己肯定感も高まる。
大野家では、子どもが褒められた際、謙遜は一切せず、逆に自慢をするほどだという。

■勉強を強要すると、「勉強は嫌なこと」と認識してしまうので、NG!
⇒「子どもの興味、関心と、勉強する意味」の接点を見つけて、「どれぐらいお得か」を伝えると良い

無理矢理、勉強を押し付けると「勉強は嫌なこと」という認識を持ってしまう。
親がさせたい“勉強”と本人の“興味”を繋げ、動機付け(目的設定)すればやるようになる。
大野家では、目標ややりたいことの実現のために「ご褒美設定」を子どもたちに「自ら設定」させて、ご褒美ゲットを全力で応援するスタンスでアドバイスしている。

■“失敗しない”ようにサポートするのは、NG!
⇒小さな失敗を乗り越える経験を多くさせると、メンタルマッチョな人間になる

「成功体験は“小さく”積み上げる」ことで自信や自己肯定感が身につくと言われるが、「失敗」も同じ。
子どもの時に「小さな失敗」&「乗り越える」経験をより多く「させる」ことで、考える力や自己肯定感が身につき、メンタルマッチョな人間になっていく。

■「言葉だけ」で理解させようとしても、子どもは経験値が低いため「イメージできない=理解できない」のでNG!
⇒子どもが経験したこと(イメージできること)に、例えを置き換えて伝えてあげると良い

子どもは経験値も思考能力も未熟なので、言葉で物事をイメージしにくい。
そのため、「理解できない」→「怒られる」→「萎縮or嘘で逃れる」という結果になる。
子どもが経験したことや興味あることに言葉や例えを置き換えて伝えてあげると良い。

【その他、大野家でも実践している目標達成させる方法】

▼できないことがあっても、「できないこと」自体はダメではなく、「できないままにしておくことはよくないこと」だと子どもに教える。
▼「なぜそう思うの?」と「言いたいことや発言の本質」を問うことで考えさせる。
▼怒りすぎた時はきちんと謝り、怒った理由を子どもに必ず話す。