企業の広報担当者様・経営者の皆様へ
こんな「評価の悩み」はありませんか?
「広告換算額だけじゃ、経営層が納得してくれない…」
「即座に数字が出るWeb広告と比べられ、評価されにくい…」
これは、私がメディアの現場にいる中でも最も頻繁に相談される悩みの一つです。
しかし、断言します。
「広報こそ、KPI(重要業績評価指標)で成果を翻訳すべき」です。
しっかりとしたKPI設計と“見える化”ができれば、広報は「コスト」ではなく、企業成長に欠かせない「投資」として認められるようになります。
1. なぜ今、「広報のKPI」が不可欠なのか
広報活動は「感覚的」に評価されがちです。「なんとなく知名度が上がった気がする」といった曖昧な評価だけでは、不況時や予算策定の時期に活動の正当性を主張できなくなってしまいます。
KPIを設定することで、広報活動には以下の3つの劇的な変化が訪れます。
- ① 経営層との「認識ギャップ」が消える
「何を達成したら成功か」を事前に握っておくことで、期待値のズレを防げます。 - ② 施策の「優先順位」が決まる
あれもこれもと手を出すのではなく、「KPI達成に直結するメディアアプローチ」に集中できます。 - ③ 成果を「共通言語(数字)」で語れる
経営会議において、マーケティングや営業と同じ土俵で議論ができるようになります。
つまり、KPIとは単なるノルマではありません。あなたの広報努力を、経営層が理解できる言葉に変換する「翻訳装置」なのです。
2. 【目的別】広報KPIの具体例と設計シート
「とりあえずメディア掲載数をKPIにしよう」と考えていませんか? 実は、それが落とし穴です。
企業のフェーズや広報の目的によって、追うべき指標は全く異なります。
| 広報の目的 | 主なKPI指標(定量) | メディア視点の解説 |
|---|---|---|
| ① 認知拡大 (スタートアップ・新商品) |
|
露出量が正義です。検索流入の増加とセットで見ると説得力が増します。 |
| ② ブランド信頼形成 (リブランディング・大手) |
|
単なる転載ではなく、「どう書かれたか」を重視。被リンクはSEO効果も絶大です。 |
| ③ 採用・組織強化 (採用広報) |
|
「記事を見た」という応募者の声を拾うことが重要。社内と外部の連動性がカギです。 |
| ④ リード獲得 (BtoBマーケティング) |
|
マーケティングチームと連携し、広報経由のリードを可視化します。 |
3. 「定量+定性」で真の成果を測るテクニック
KPIというと数字(定量)ばかりに目が行きがちですが、広報の本質は「定性」にあります。
メディア側から見ても、転載記事が100本出るより、「影響力のある記者が、熱量を持って書いてくれた1記事」の方が価値が高いケースは多々あります。
数字の「重み」を変えて評価する
例えば、記事の質に応じてポイントを加算する「重み付け評価」がおすすめです。
- Web転載記事:1ポイント
- 業界紙への掲載:5ポイント
- 全国紙・テレビ取材:20ポイント
こうすることで、「件数は減ったが、ポイントは前月比200%」といった具合に、記事のクオリティを数字として報告できるようになります。
4. 無理なく続く!広報KPI運用の3ステップ
「KPI管理が大変で、本来の業務ができない…」となっては本末転倒です。
運用はシンプルに、月1回のレビューから始めましょう。
STEP 1
データを集める
掲載数、自社サイトへの流入数、SNSの反応などを収集します。PRISAのようなツールを使えば、配信後のログや反応を自動で集計可能です。
STEP 2
変化を比較する
「前月比」「前年同月比」で比較します。それが季節要因なのか、今回の施策による成果なのかを見極めます。
STEP 3
原因を言語化する
最も重要です。「なぜ上がった(下がった)のか」。タイトルやキーワードの工夫など、仮説検証を繰り返してナレッジ化します。
5. 経営層が絶賛する「広報報告書」の作り方
経営層への報告でやってはいけないのは、「掲載記事のクリッピングをただ渡すだけ」にすることです。
忙しい経営層が見たいのは、「その活動が経営にどうインパクトを与えたか」の一点です。
推奨フレームワーク:データ+ストーリー
以下の構成で報告してみてください。反応が劇的に変わるはずです。
今月の重要媒体掲載:3本(目標比 +1本)
Webサイト来訪者数:前月比 120%増
▼ 定性的な反響(ストーリー)
日経クロステックの記者より「今回の調査データは業界課題を捉えている」との評価あり。SNSではエンジニア層からのポジティブな言及が増加。
▼ 次の打ち手(未来)
記者の関心が高い「〇〇」の切り口で、次月は開発者インタビューをリリースします。
数字で見せて、現場の手触り感(ストーリー)で締める。そして必ず「次のアクション」を提示する。これが“理解される広報”の基本形です。
6. すぐに使えるKPIダッシュボード項目例
最後に、明日からスプレッドシートや管理ツールで使える項目のテンプレートをまとめておきます。
- メディアリレーション系
- プレス/レター配信本数
- 記者への個別アプローチ数・取材依頼数
- 掲載記事数(媒体ランク別重み付け)
- デジタル・SEO系
- 指名検索数(会社名・サービス名)
- 広報ページ(News)のPV数
- 被リンク獲得ドメイン数
- エンゲージメント系
- 公式SNSのフォロワー増減・シェア率
- PRISA「レターリリース」の開封・反応率
7. まとめ|数字で語れる広報は、最強のパートナーになる
広報のKPI設定において最も大切なのは、「成功の再現性を高めること」です。
「なぜうまくいったのか」が数字で見えれば、それはチームのかけがえのないノウハウになります。
数字で語れる広報担当者は、経営層からも現場からも信頼される「最強のパートナー」になれます。
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