サプライチェーンリスク管理サービス「Resilire」、AI搭載の新機能「Resilire AI Agent」を提供開始 AIがサプライチェーンリスク発生後の最適対応シナリオを自動立案

株式会社Resilire（本社：東京都港区、代表取締役CEO：津田裕大、以下Resilire）は、サプライチェーンリスク管理サービス「Resilire（レジリア）」の新機能として生成AIを活用した「Resilire AIAgent（レジリア・エーアイ・エージェント）」の提供を開始しました。一部の機能については、2026年春頃までに順次実装予定です。

「Resilire AI Agent」イメージ動画

URL： https://youtu.be/57OFb-lYWpA?si=j-IOJtDOEyq9rox1

「Resilire AI Agent」提供背景

近年、サプライチェーンではサイバー攻撃や災害、地政学リスクによる供給停止が相次いでいます。

調達先の多層化によりデータが分断され、分析も属人化しており、リスクを把握しても対応判断に時間を要することが課題です。Resilireはこれまでリスク情報の可視化を通じて、企業の調達・生産体制を支援してきましたが、近年は「未来のリスクを予測し、先手を打ちたい」という声が増えています。こうした背景を受け、Resilireは「Resilire AI Agent」により迅速で合理的な意思決定を支援します。

「Resilire AI Agent」の機能概要

「Resilire AI Agent」は、サプライチェーンデータと市場変化・地政学リスクなどの外部情報を統合・解析し、リスク分析から影響判断、対応策の提示までの自動化を目指すAIです。

これにより、従来は数日を要していた判断を短時間で行えるようになり、予測が難しい事態にも迅速に対応できるAIとして、企業の意思決定を支援します。また、AIがサプライチェーンの依存関係を解析し、影響を受ける製品や推奨される対応策を動的にレポート化。地政学リスクや自然災害など、今後起こり得るリスクも含めて分析・シナリオ立案を行います。

提供予定の機能と特徴

情報収集・解析

サプライチェーンデータの可視化・クレンジング（2026年春提供予定）

ExcelやCSVなどのデータをAIが自動補完・名寄せし、欠損や曖昧な名称を修正して精度の高い可視化を実現。

サプライチェーンネットワークの自動推定

1次・2次の調達情報を貿易データと照合し、2次・3次構造をAIが自動推定。サプライチェーン全体の構造データを生成・可視化。

リスク評価・予測

公開情報解析と潜在リスク予測（2026年春提供予定）

外部情報を自動収集・解析し、潜在的なリスクを予測。また、ユーザーが自然言語で入力したリスクシナリオに対しても、AIが想定影響と対応案を自動生成。
ボトルネックの推定（2026年春提供予定）

供給集中リスクや拠点依存度をAIが自動分析。

地域・工程ごとのボトルネックを明示化し、リスク顕在化前の事前対応を支援。
SAQ（自己評価調査）支援機能

各国・各業界の規制や人権関連方針の変化をAIが解析。その時々の社会動向に合わせて調査すべき内容や項目を自動で提示。ESG・コンプライアンス・人権デューデリジェンス等の調査対応を支援。

サプライチェーン全体の因果分析・シミュレーション

影響分析シミュレーション

1社の生産停止がサプライチェーン上で与える影響を即時算出。
代替サプライヤー推薦

停止時に条件（国・リードタイム・コスト等）から候補を自動提案。
PSI（需給）シナリオシミュレーション

需給変動や調達コスト・在庫リスクを試算。

■今後の展望

Resilireは、「Resilire AI Agent」を進化させ、サプライチェーンリスクの把握から判断、そして実行までを一気通貫で支援することを目指しています。AIが人の意思決定を補完し、変化への対応力を高めることで、よりしなやかで強いサプライチェーンの実現に貢献していきます。

■サプライチェーンリスク管理サービス「Resilire（レジリア）」

TierN+1の上流サプライチェーン情報を収集・更新・可視化し、高度なリスク管理を実現するリスクマネジメントプラットフォームです。サプライヤーと共同でサプライチェーンを可視化し、リスク要因（災害・事故・地政学リスクなど）をリアルタイムで検知。影響範囲の把握や初動対応、平時のリスク分析や評価を支援し、サプライチェーンの強靭化を実現します。自動車産業をはじめとする多くの製造業の供給体制強化に貢献しています。

サービスサイト：https://www.resilire.jp/