昼は広告代理店顧問、夜は世界が認めた声。年間100人を育てる研修講師の正体

 

• 電通グループをはじめとする大手広告代理店で、デジタルマーケティングの研修を行う講師がいる。 年間100人以上の広告マンを育て、億を稼ぐ広告代理店のCEO。
• その男が、2025年8月、米国最大級のナレーション・声優アワードで**”世界の声10人“**に選ばれた。
• 「研修では完全にビジネスマンの顔。デジタル広告の最新トレンド、運用テクニック、数字の見方を教えています」
• 「でも、夜はスタジオに入ってナレーション収録。受講生たちは、自分たちを教えている講師の声が、CMやプロモーション動画で流れていることに気づいていないでしょうね」

 

 

Google日本人初の称号保持者が、なぜ声優の道を選んだのか

• 石黒氏は、旧Google AdWords認定の**初代RISING STAR（日本人初）**という称号も持つ。 デジタル広告のプロ中のプロだ。
• 「ビジネスだけやっていれば、収入は安定する。でも、声の仕事は僕の情熱なんです」
• 生まれつきの視覚障害と軽度の学習障害により、中学時代から憧れていた声優の夢を一度は断念。 25年間、デジタルマーケティングの世界で成功を収めた。
• 「でも、40代になって気づいた。『このまま死んだら、後悔する』と」

 

 

研修で鍛えた「伝える力」が、世界で評価された

• 石黒氏の強みは、ビジネスで培った「伝える技術」。
• 「広告代理店への研修では、限られた時間で、複雑な概念をわかりやすく伝える必要がある。この訓練が、ナレーションに直結しました」
• 実際、世界10人に選ばれた作品は、自社が関わる広告自動化ツール『Shirofune』のプロモーション動画のナレーション。
• 「広告ツールを、技術への深い理解と情熱をもって語れるナレーター。それが評価されたんだと思います」

 

「複数キャリア」という生き方を、Voicyで発信中

• 石黒氏は現在、音声配信プラットフォーム「Voicy」で“デジタルマーケを声で斬る”という番組を、ビジネスと声のスキルを融合させた番組を運営。
• 「普段は広告代理店CEO、顧問業、年間100人以上の研修講師、ナレーター、声優、ラジオパーソナリティ、そして元殺陣師です」というユニークな自己紹介で始まる。
• 「複数のキャリアを持つことが、これからの生き方のスタンダードになる。僕はその先駆けでありたい」