「プレスリリースを送っても反応がない」「記者から返信がこない」──。 その原因、実は“内容”よりも対応の仕方にあるかもしれません。 この記事では、現役メディアの視点から記者に嫌われない広報対応のポイントと、やりがちなNG行動を解説します。

1. NG対応①:一方的に情報を送りつける

ありがちな失敗は、「自社の発表をそのままメールで送る」だけのパターンです。 記者が知りたいのは「ニュースとしての価値」。一方的な配信は、ただの宣伝メールに見えてしまいます。 ✅ 改善策: メール冒頭で「なぜその情報が記者に有益か」を一文で添える。 たとえば:
「○○の市場拡大に関連する自社データをまとめました。今後の取材テーマの参考になれば幸いです。」
“押しつけ”から“情報提供”に変わるだけで印象は一気に良くなります。

2. NG対応②:返信が遅い or 反応がない

記者はスピード命。問い合わせや質問への返答が遅れると、「この会社は取材に向いていない」と判断されてしまいます。 ✅ 改善策: – 即答できなくても「確認中です」と一報を入れる – チャットや携帯など、迅速に返せる連絡体制を作る – “誰が窓口か”を明確にする(代表メールではなく担当直通) レスポンスの速さ=信頼。これだけで次の取材につながります。

3. NG対応③:宣伝色が強すぎる

プレスリリースが広告のようになっていませんか? 「自社のすごさ」ばかりを強調すると、記者は“宣伝目的”と見なします。 ✅ 改善策: – 主語を「当社」ではなく「市場」「業界」に変える – 社会性・データ・トレンドの中で位置づける – 客観的な比較やコメントを添える たとえば「当社が新サービスを開始しました」よりも、 「○○市場の課題を解決する新しい手段として注目される動きです」とすれば、ニュースとして扱いやすくなります。

4. NG対応④:取材後にフォローがない

取材を受けた後、「掲載ありがとうございました」で終わっていませんか? 実はここが広報の“人間関係構築”のチャンスです。 ✅ 改善策: – 掲載後に一言感謝メール(シンプルでOK) – 関連ニュースや追加データが出たら共有 – 継続的に「取材の種」になる情報を送る 記者に「この人は助かる」と思われたら、それだけで取材率が上がります。

5. NG対応⑤:情報を“まとめすぎる”

良かれと思って情報を整理しすぎると、ニュースの“素材”が失われてしまうことも。 リリースは完璧なストーリーよりも、“記事のヒント”であることが大切です。 ✅ 改善策: – 背景・課題・現場の声など“余白”を残す – 「詳細はご取材時に」など、記者が掘り下げやすい形で提供 – 事前に「どんな切り口が面白そうか」を提案 ニュースは「編集で作られるもの」。まとめすぎると、メディアが入り込む余地がなくなります。

まとめ|“伝える”より“伝わる”広報へ

取材を呼ぶ広報とは、情報を押し出すのではなく、相手の立場で伝える工夫ができる人。 NG対応を一つずつ改善するだけで、記者からの信頼と露出チャンスは格段に増えます。 PRISAでは、レターリリースを通じて「メディアが求める情報の届け方」をサポートしています。

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