経営・戦略 NEW

三菱総合研究所とMPX、電力市場モデルMPX-Fundamentalsを活用した定量分析サービスを本格展開

経営・戦略

株式会社三菱総合研究所(代表取締役 社長執行役員:籔田健二、以下 MRI)と株式会社MPX(代表取締役社長:荒生 元、以下 MPX)は、MPXが提供する電力需給シミュレーションモデル「MPX-Fundamentals」を活用した定量分析サービスの提供を本格的に開始します。

 今後、両者間で電力市場・電源価値評価分野における定量分析サービスを拡大します。

1. 背景

日本の電力市場は、脱炭素政策の進展に伴う再生可能エネルギーの大量導入、蓄電池の普及、需給調整市場や容量市場の創出などを背景に一層複雑化しています。

このような状況の下、発電事業者、小売電気事業者、需要家、金融機関などでは電力市場における不確実性の高まりを背景とし、以下のような定量分析のニーズが高まっています。

  • 将来の卸電力価格の見通し

  •  電源の収益性評価

  •  蓄電池や再生可能エネルギーの事業性分析

  • 電力関連資産の投資判断

 MRIはこれまで、独自開発の電源ディスパッチモデル※1を活用し、電力市場などを対象とした定量分析サービスを提供してきました。2025年からは、上記のニーズに対応するため、MPX-Fundamentalsを活用したサービスの拡大に向けて準備を進めてきました。今回、両社はMPX-Fundamentalsの商用利用に関する枠組みを整備し、MRIのシンクタンク・コンサルティング機能と、MPXが保有する電力市場シミュレーション技術を組み合わせた定量分析サービスの提供を開始します。

2. サービスの特徴

MPX-Fundamentals(以下、本モデル)は、電力需要や燃料価格、発電設備の構成などを踏まえて将来の卸電力市場をシミュレーションする解析基盤です。MPXの提携先であるオランダ・KYOS社※2のアルゴリズムを用いており、長期間の複雑な電源ディスパッチを短時間で分析できる点に強みがあります。なお、本モデルは複数の電気事業者に採用された実績もあります。※3

このMPX-Fundamentalsの強みを活かすことで、より多くの不確実性を考慮しつつ卸電力価格への影響を評価すること※4が可能となります。また、卸電力取引に広く利用されているMPXのフォワードカーブ※5と共通データを利用することで、最新の情報が反映できるようになります。

今回のサービス提供開始により、MRIはシンクタンクとして培ってきた政策分析・市場分析機能に加え、高度なシミュレーション技術を活用したデータドリブンなコンサルティングサービスを強化します。また、MPXは、卸電力市場に関するモデルやデータの活用領域を、MRIとの連携を通じて広げ、より幅広い顧客課題の解決につなげます。

3. 今後の予定

MRIは今後、発電事業者、小売電気事業者、需要家、金融機関などを対象としてサービス提供を拡大していきます。また、今後もMRIとMPXの連携を強化し、相互の強みを活かしたサービスメニューの拡充を図ります。

※1:地域間連系線の運用容量などを踏まえつつ、電力の需要と供給を一致させる制約の下で、電源の最経済運用を解くモデル。

※2:オランダに本社を置くKYOSは、電力自由化で先行する欧州で培ったモデリング技術やソフトウェアを持つ、エネルギー市場の数理分析を専門とする企業(クオンツハウス)。MPXは2015年にKYOSと業務提携して以来、日本市場向け電力フォワードカーブモデルやETRMなど、さまざまなサービスを共同で開発している。

※3:MPX-Fundamentalsの採用実績の一部はMPXのウェブサイト上で公表済み。

弊社の電力需給シミュレーター「MPX-Fundamentals」が中国電力に採用されました(2024年2月19日)https://mpx.co.jp/news/360/
弊社の電力需給シミュレーター「MPX-Fundamentals」が関西電力に採用されました(2026年7月26日)https://mpx.co.jp/news/1698/

※4:例えば、モデルで取り扱うことができる燃料種の追加、火力発電所や原子力発電所の計画停止期間の設定が可能になる。

※5:将来の電力需給や燃料価格等を踏まえて算定する、現時点における将来の卸電力の公正価格。

本記事は、株式会社三菱総合研究所が2026年10月5日にPR TIMESで発表したプレスリリースを原文のまま掲載しています。
元のリリース:三菱総合研究所とMPX、電力市場モデルMPX-Fundamentalsを活用した定量分析サービスを本格展開

この記事を書いた人

webmaster

ビジネス・経済を軸に、経営・マーケティング・DX・キャリアの実務に役立つ情報を発信しています。