2026年8月のM&A統計:件数は13カ月連続100件超えの107件、取引総額は7,102億円

取引の傾向

8月のM&A市場における顕著な特徴として、海外案件(クロスボーダーM&A)の好調さが挙げられます。全107件のうち、クロスボーダーM&Aは27件と、前年同月の18件を大幅に上回りました。円安局面にもかかわらず、日本企業が海外企業の買収(アウトバウンド)を積極的に推進する姿勢が鮮明であり、2026年1月から8月までの累計アウトバウンド件数は111件となり、前年同期比で23件増加しています。

取引総額トップ3

1位 三菱電機 (取引金額:2,223億円)

金額トップは、三菱電機がエネルギー管理・最適化ソフトウェアを開発する米国のPCI Energy Solutionsを完全子会社化した案件です。PCI Energy Solutionsは、北米の電力・エネルギー運用ソフトウェア市場でデファクトスタンダードの地位を確立しており、米国市場の発電量の約60%をカバーするプラットフォームを保有しています。この買収により、三菱電機はスマートエナジー領域のグローバル展開を加速させる方針です。

2位 キリンホールディングス (取引金額:2,183億円)

2位は、キリンホールディングスがカナダのサプリメント製造販売会社Jamieson Wellness Inc.を子会社化した案件です。Jamieson Wellnessはカナダのサプリメント市場でトップシェアを誇り、北米において強固なブランド力と販売網を持っています。キリンホールディングスはヘルスサイエンス事業の強化を進めており、世界最大のサプリメント市場である北米への本格進出を果たします。

3位 米ベインキャピタル (ボードルア案件) (取引金額:869億円)

3位は、米投資ファンドのベインキャピタルがITインフラサービスを提供するボードルアとMBO(経営陣による自社買収)を実施し、株式を非公開化する案件です。IT人材不足による競争環境の激化を背景に、中長期的な成長戦略をより自由に実行するため、上場廃止という判断が下されました。TOB(株式公開買付け)を含む一連の取引総額は約869億円です。

これらの詳細な統計や分析は、以下の記事で確認できます。
2026年8月M&A統計記事全文

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