ユーグレナ、9事業年度ぶりの上半期黒字達成と2030年成長戦略を発表

ユーグレナ、9事業年度ぶりに上半期黒字を達成し成長戦略を提示

株式会社ユーグレナは2026年8月19日に開催した2026年12月期第2四半期決算説明会において、9事業年度ぶりとなる上半期黒字化を達成したことを発表しました。代表取締役社長の出雲充氏が約4年半ぶりに登壇し、収益基盤を強化した現状と、2030年に向けた成長戦略を説明しました。

出雲氏は、「『良いことをやっているが赤字の会社』ではなく、『持続的に価値を創出する強い会社へ変わる』」という方針のもと、社会課題解決と事業拡大の両立を目指し、収益基盤の強化を進めてきたことを強調しました。

2026年上半期は、売上高が265億円(前年同期比8%増)、営業利益が18.7億円(同14%増)となり、当期純利益は9事業年度ぶりに上半期黒字へ転換しました。

売上高と営業利益の推移

当期純利益の黒字転換

各事業分野における進捗

ヘルスケア事業:新たな顧客層の獲得と成長加速

ヘルスケア事業では、従来のシニア層に加え、子育て世代など新たな顧客層へのアプローチが奏功しています。特に「からだにユーグレナ」シリーズでは、子育て世代のニーズに対応した商品開発とSNSを活用したコミュニケーション施策を推進した結果、新規顧客の獲得が進みました。

子育て世代向け商品の定期顧客数は前年同期比約9倍の1.3万人を突破し、「からだにユーグレナ」全体の定期顧客数も前年同期比1.2倍に拡大しています。グループ各社とのノウハウ共有やマーケティング連携も進み、グループ全体での売上成長に貢献しています。

子育て世代向け商材の成長

グループ会社の製品展開

バイオ燃料事業:商業化に向けた着実な進展

バイオ燃料事業では、2028年後半に稼働を予定しているマレーシア商業プラントの建設工事が計画通りに進捗していることが報告されました。持続可能な航空燃料(SAF)や次世代バイオディーゼル燃料(HVO)の供給開始に向けた準備が着実に進められています。

ユーグレナ社は、SAFやHVOの供給実績が130件を超え、社会実装に向けた取り組みが拡大しています。日本国内では市場が立ち上がりつつある段階ですが、今後大きな需要拡大が見込まれる分野であり、市場の立ち上がりと同時に供給できる体制構築が重要であると説明されました。

マレーシア商業プラント建設進捗

SAF/HVO供給実績

アグリ事業:利用拡大が進む新たな事業の柱へ

アグリテック領域では、ユーグレナ由来原料を活用した肥料事業が堅調に推移しており、アグリ事業の売上高は前年同期比10%増、収益性も改善しています。

グループ会社である大協肥糧の主力肥料「藻力(そうりき)」などの展開を通じて農業分野での活用が広がり、「ユーグレナ育ち」認定製品は10件を超え、米、野菜、卵、ブリ、ウナギ、クルマエビなど、食と農の多様な分野へ展開が拡大しています。アグリテック分野はバイオ燃料事業とも密接に関連する重要な領域であり、ユーグレナ社は原料を余すことなく活用する循環型の事業モデルを構築し、市場拡大に取り組んでいく方針です。

アグリ事業の業績

ユーグレナ配合肥料と認定生産物

2030年に向けた成長戦略

ユーグレナ社は、ヘルスケア事業の継続的な成長に加え、アグリ事業の拡大、バイオ燃料商業プラントの本格稼働を通じて、2030年に売上高1,000億円規模、調整後EBITDA160億円相当の事業基盤構築を目指します。出雲氏は、社会課題解決と事業成長を両立する強い会社として、さらなる成長に挑戦していく決意を述べました。

2030年度目標への道筋

関連情報

今回の決算説明会の詳細については、以下の関連情報をご確認ください。

株式会社ユーグレナの企業情報については、公式サイトをご覧ください。
https://euglena.jp