【家庭における不慮の事故で亡くなった人は交通事故の3倍…】家庭内における事故を防ぐためには、家を建てるときから考えるべき!
老後はバリアフリーの住宅に住むことが大切。65歳以上になると、家の中にはさまざまな危険が潜むようになる。
厚生労働省の『人口動態統計(2020年)』によると、家庭における不慮の事故で亡くなった人は13,708人と交通事故の3倍であるとわかっている。
作業療法士の経験を活かし、安全な家づくりのサポート役に転身 株式会社HAPROT 代表取締役 満元 貴治(みつもと・たかはる)
作業療法士として11年間勤務。従事者時代に3000人以上(検査・評価含む)の患者、100件以上の住宅改修・家屋調査に携わる。現在、住宅会社の顧問、間取り評価やSNS・セミナーで情報発信。
初書籍「作業療法士が伝えたいケガをしない家づくり」はAmazonランキング1位を獲得。
【満元氏が指南する、家を建てるときに注意すべきポイント①】実は超重要!トイレの入り口は“引き戸”で“真横”に設置
トイレは、小さな子どもから高齢者まで毎日必要になるため、重要な場所。
介護が必要になった人がリフォームをする場合、最も多い場所がトイレのドアといわれている。なぜなら、開き戸の場合、自分の方向に足を一歩動かさなければいけないためバランスが取りにくいから。
そして、年齢とともに筋力が落ちてきたときに、体をたった90度動かすだけでもかなり負荷がかかるため便器と引き戸を平行に設置することで、方向転換(体の向きを変える)の角度が減少する。
【満元氏が指南する、家を建てるときに注意すべきポイント②】1階に洗濯・室内干しスペースを設置!
1階に洗濯・室内干しスペースを設置することで2階に洗濯物を持っていく負担や階段転落のリスクを減らすことができる。その結果、将来高齢者になって階段が登れなくなり洗濯物を干せないリスクも解消。さらに、室内に干せることで共働きでも時間を気にせず干せる。
また、虫や花粉などを気にしなくてよい。(※花王研究所によると、家の花粉の総量2000万個のうち、約40%は外で布団や洗濯物を干して付着したものが侵入している)
ユーティリティールームを洗濯スペースとして活用もOK。
【満元氏が指南する、家を建てるときに注意すべきポイント③】年齢と共にさまざまな使い方ができるユーティリティルームを1階に設置!
高齢になり2階が寝室のままだと階段などで転落のリスクがある。しかし、1階に寝室を移動するとなった場合、高齢になってからではスペースの確保なども難しい。
ライフステージによって変えられる部屋を1階につくることで、柔軟に対応することができる。子どもがいる場合はおもちゃ部屋、勉強部屋として、将来的には寝室としても使用可能。
【企業お問い合わせ先:株式会社HAPROT】
HP:https://www.yoshironoie.com/