【科学に基づいた梅生産を始めた父…】
梅の効能や用途開発の研究を重ねた 3 代目・細川清さん
兄弟の父である細川清さん(故人)は、三重大学で農学を学び、家業を継いだ後も和歌山県立医科大学などと共同で梅の効能や用途開発の研究を重ねる。健康にいいイメージがある「梅干し」について、科学的に証明したいと考える人だった。
【梅の研究に熱心だった父が急逝し、突如 4 代目に就任した弟の達矢さん…】
事業を拡大するため、兄・陽介さんを招へいし兄弟社長が誕生!
他社から家業の紀州ほそ川に入社した達矢さんは、社内にあった研究室を分社化してワノミライカ(現・紀州ほそ川創薬)を設立。長年の研究データをもとに製品開発を進める。
事業を拡大するため、東京で銀行勤めをしていた兄・陽介さんを 2021 年に招へい。兄は財務管理、弟は商品開発の両輪で、伝統食材の可能性の探究と、事業化に取り組んでいる。
【梅から抽出した特定の有用成分で妊活サポート⁉】
約 20 万個の出荷数を誇る、妊活サポートサプリメント「ウムリン」
紀州ほそ川創薬が販売する、ヒト向けの妊活サポート成分の開発に成功したサプリメント。梅から生まれた特定の有用成分を鶏に与えた所、鶏の産卵率と卵質が向上し、「人間にも応用できるのでは?」と開発した父・清さん。これまで約 20 万個の出荷数を誇る。2014 年 3 月、「日本受精着床学会雑誌」に論文を発表し、メディアでも話題に。
真逆の性格で「紀州ほそ川」グループをまとめる兄弟社長
細川達矢&細川陽介
【細川達矢】(弟)
▼紀州ほそ川代表取締役社長。紀州ほそ川創薬代表取締役社長
ユニクロから 2013 年に家業である紀州ほそ川に入社。同年、長年の研究データを元にした製品開発を目的とし研究室を分社化、ワノミライカ(現・紀州ほそ川創薬)を設立。
【細川陽介】(兄)
▼紀州ほそ川代表取締役 CFO。紀州ほそ川飼料代表取締役社長。
慶應義塾大学理工学部卒、約 15 年間の投資銀行勤務を経て、2021 年に当社に入社。事業承継やベンチャー投資分野の経験を生かして、会社を支えている。