~宿泊客が減少し、廃ホテルが目立つ温泉郷・鬼怒川~
温泉宿「花千郷」の立て直しプロジェクトが始動!

■鬼怒川温泉はバブル崩壊後、宿泊客数が減り、廃ホテルも目立つ観光地に…

鬼怒川温泉の宿泊客数は、1980〜90 年代のバブル景気とともに旅館ホテルの大型化や、新規立地が進み、1993 年のピーク時には年間 341 万人を数えた。
しかし、その後は景気の低迷や団体旅行の衰退などの影響で減少に転じており現在、廃墟のまま放置されているホテル・旅館などは16施設に上る。

■売上が6分の1にダウンした温泉宿「花千郷」の立て直しプロジェクトが始動!

「花千郷」は、鬼怒川温泉中心街に佇み、全室から鬼怒川の絶景が楽しめる温泉宿。
2018年の宿泊者数は年間6万人、売上6億円だったが、2021年には宿泊者数年間1万人、売上1億円にまで落ち込んだ。そこで、2022年、代表取締役社長の黒澤進一氏が「花千郷」の立て直しプロジェクトを始動!

温泉宿「花千郷」を立て直し、鬼怒川温泉を盛り上げる!
グルメフェアなどを企画・実施し、再建に奮闘中
黒澤進一(くろさわ・しんいち)
【株式会社花千郷 代表取締役社長】

■所有者が経営放棄したため、2016年に代表取締役に就任

1972年5月24日生まれ 49歳/愛媛県出身。
2007年、黒澤氏が「花千郷」に入社した当時から赤字経営は続いていたが、
2009年に所有者が経営放棄したため、従業員が経営する状況になる。その際、旅行代理店での営業経験や添乗員の経歴を持つ黒澤氏が、営業を担当。
2016年、黒澤氏が代表取締役に就任し、現在に至る。

■「花千郷」を話題の温泉宿に変え、将来、鬼怒川を日本一のエンタメ観光地に!

「鬼怒川温泉は知名度が高く、歴史もある温泉郷だが、エンターテイメント性は、ほぼ皆無と言わざるを得ない」「『花千郷』を話題性のある宿泊施設に成長させ、近い将来、鬼怒川を日本一のエンターテイメントスポットにしたい」と黒澤氏は話す。

■2022年3月、「グルメフェア」を皮切りに立て直しプロジェクトを開始!
2024年夏には、廃墟を利用したプロジェクションマッピングイベントも計画!

2022年、黒澤氏は「『花千郷』の立て直しプロジェクト」を開始した。毎週末に開催される「グルメフェア」や、「農園体験企画」を立て続けに計画、実施。
2024年夏には、廃墟を利用したプロジェクションマッピングイベントなども計画している。

地元・栃木産の食材を使ったグルメフェアを開催し、売上423%・宿泊者数525%に増加!

▼2022年3月~4月、ブランドいちごの食べ放題やいちご風呂を提供

黒澤氏が、「『花千郷』復活プロジェクト」の第1弾として、実施しているのが、地元・栃木産の食材を使った「グルメフェア」。
2022年3月19日~4月30日までの毎週末、「苺フェア」を開催。栃木産のブランドいちごやスイーツの食べ放題、いちご狩り体験のほか、7kgもの苺を入れた「いちご風呂」も実施。子どもたちや女性から人気のイベントとなった。

▼グルメフェアを開催し、売上4倍超・宿泊者数5倍超に!

イベント前の2022年2月は、売上359万円・宿泊者数194人だったが、イベント後の2022年4月には売上1,521万円・宿泊者数1,019人に増加。

▼2022年5月以降もグルメフェア・スイーツイベントを実施し、立て直しを続ける

【今後のグルメフェア】
ブルーベリー、さくらんぼ、メロン、梨、シャインマスカット、さつまいもなどを使ったスイーツイベントを実施予定。