現在、歌舞伎町を中心にスナックやショットバー、寿司屋、ネイルサロン、無料児童預り施設など11の店舗や施設を経営・運営している株式会社PDEの代表取締役を務める橘マリーさん。橘さんはコロナ禍で苦境に立たされた歌舞伎町では多くの店が廃業する中、歌舞伎町などで新たに5店舗をオープンし、職を失った多くのナイトワーカーに“働ける場所”を作った若き経営者です。
自分の人生を見直そうと高校へは進学せず、インドに渡ってボランティア活動を経験するなど、ユニークかつパワフルな人生を歩む“新・歌舞伎町の女王”橘マリーさんに迫ります。
「高校に行くくらいなら自分の人生を見直そう」と思い、15歳でインド渡りボランティアを経験。「才能を活かして、人のために生きろ!」という両親の教育方針
橘さんは北海道にてイタリア系アメリカ人と日本人のご両親の間に生まれ、新潟県で育ちました。8人兄弟という大家族で育った立花さんは15歳の時に「高校に行くくらいなら自分の人生を見直そう」と思い、高校へは行かず、インドに渡りボランティアを経験するなど、ご両親の教育方針である「才能を活かして、人のために生きろ!」を地で行く行動力を発揮。インドから日本に戻ってからも音楽とボランティア活動を続けていたそうです。
25歳の時にショーパブ「歌舞伎町ショークラブネスト」の創業メンバーとなる
橘さんは若干25歳の時に歌舞伎町のショーパブ「歌舞伎町ショークラブネスト」の創業メンバーとなり、総合プロデューサーを務めことになります。
「歌舞伎町ショークラブネスト」は“歌舞伎町は怖い”というイメージを払拭するため、2022年3月にエンターテインメントシアターとして日本一のポールダンサーや世界一のマジシャンによるパフォーマンスを楽しめる店舗にリニューアルオープン。
店舗経営のみではなく、ナイトワーカーの独立支援や無料児童預り所の運営など幅広く手掛けている
橘さんは、現在、歌舞伎町を中心にスナック、寿司店、イタリアンダイニングバー、ネイルサロンなどの運営に加え、ナイトワーカー向けに独立支援も行っているそうです。出店計画やメニュー提案、従業員教育などを請け負い、独立志望のナイトワーカーたちをバックアップしています。さらに2020年にはナイトワーカーのお母さん達が安心して働けるように無料の児童預り所も開設している。
2020年1月、ナイトワーカーのママたちを支援する無料児童預り所「セーフ・ハンズ・コミュニティ・ハウス」をプロデュース
2020年1月、ナイトワーカーの母親などを支援する無料児童預り所「セーフ・ハンズ・コミュニティ・ハウス」を新宿区西早稲田に設立。橘さんは代表理事として運営に携わっている。
「セーフ・ハンズ・コミュニティ・ハウス」は未来の子供のために、英語、ダンス、音楽、芸術を無料で学ぶことができるコミュニティハウス。子どもたちは日本や世界で活躍しているアーティスト、プロデューサー、ダンサー、芸術家により作られたカリキュラムを無料で受講することができるそうです。