自撮り写真やイラストデータが売買できる!2021年には市場規模が1.5兆円に成長!デジタルデータを販売できる「NFTプラットフォーム」とは
最近、「NFT」という言葉や「NFTでいくら売り上げたなど」といった話題を耳にする機会が多いと思います。実際、インドネシアでは男子大学生のスルタン・グスタフ・ゴザリ氏が4年間撮りためた自撮り写真933枚の所有権をNFTプラットフォームで販売したところ、400人以上が無表情なゴザリさんの写真の所有権を購入し、売上額は総額1億1800万円になったそうです。
日本でも2021年、当時8歳の男の子が母親でありアーティストの草野絵美氏と夏休みの自由研究にiPadで制作したピクセルアートをNFTプラットフォームで販売したところ、世界中から注目を集め話題となりました。世界中のコレクター注目の小学生NFTアーティスト「Zombie Zoo Keeper(男の子のアーティスト名)」の作品は累計で233点が出品(2022年2月時点)され、すべて完売。売上は約3,700万円にものぼると言われています。
2022年に入ると1月には東映アニメーションが「Zombie Zoo Keeper」のNFTアートコレクション「Zombie Zoo」を原案とした日本初となるNFTアートのアニメ化プロジェクトを発表。また2月には実物作品が日本橋三越本店で展示されるなど、NFTプラットフォームでの販売をきっかけに多方面で盛り上がりを見せている。
そんな様々な可能性を秘めたNFT、「挑戦してみたいけど、なんだか難しそう…」というイメージがあると思いますが、実は「誰でもすぐに始められるのが魅力」だと言います。詳しいお話を株式会社アプレのNFTコンサルタント髙野美怜さんに伺いました。
「誰でも今すぐ始められるのがNFTの魅力!プラットフォーム開発に携わる!
NFTコンサルタント 髙野美伶(株式会社アプレ)
立命館大学卒業後、株式会社アプレに入社。同社が運営するNFTプラットフォーム「APREX」に開発段階から携わる。NFT市場の調査も行っており、他社のNFT事業のサポートも担当。私生活でもNFTを利用しており、ゲームで遊びながらお金を稼げる“NFTゲーム”も愛用している。
イラスト、写真、文章など誰でも作れるデジタルデータを売れるのが、NFTの魅力
髙野さんによると「NFTの魅力は、誰でも1分で売買できるデジタルデータを作成できる点」とのこと。実際にiPadなどで作ったイラスト、写真、動画のほか、テキストや楽曲も販売されており、髙野さんが開発に携わった「APREX」などNFTプラットフォームをWEB 3.0時代の世界を変えるツールにすることが目標だそうです。
オークション会社・アプレが運営するNFTプラットフォーム「APREX」では、宝石や古酒などのデジタル所有権を売買可能
NFTプラットフォーム「APREX」は宝石、ヴィンテージカー、骨とう品などのデジタル所有権を売買できるのが特徴。同社は元々高級リユース品のオークション会社であり、高級時計や宝飾品などのリユース品を年間20万点扱っており、真贋力があることに加え、現物が売買の対象なのでデジタルコンテンツのように価値が0になることはない点も強みだと言います。
髙野氏が予測!NFTができたことで、将来 ネット上に国家が生まれるかもしれない!
暗号資産ができたことで貨幣の国境がなくなり、NFT ができたことで、絶対に改竄コピーできない契約書がインターネット上に発行できるようになった。将来的にネット上に「イーサリアム国」のような“国家のようなもの”ができるかもしれないと話す。
※「イーサリアム」とは、ブロックチェーンの種類の名前。
■Perfumeや香取慎吾など芸能人も自身の作品をデジタル化して販売している
2021年以降、NFTプラットフォームを利用する芸能人も増加しているといいます。
Perfumeは、メンバーの振り付けを3D化したデータを販売し300万円を売上。香取慎吾さんNFTアートチャリティプロジェクトとして、自身が2015年に「i enjoy」をテーマに描いた縦2.6メートル×横6.1 mメートルの壁画を1万点限定でNFTアートとして販売したところ、1日で1万人が購入する成功を収め話題になりました。
今後、ますます身近になりそうなNFT、気になる方は挑戦してみてはいかがでしょうか。